「あげます。」 大人が読んだ みんなの声

妹が生まれた時の
お兄ちゃん目線のストーリー展開が
とても子供らしく
こんなふうに感じられたら素敵ですね。

あげます、へんなのと表現されている
生まれたばかりの赤ちゃんに対する感情。
せなかにんげんと表現されている
両親と祖父母のこと。
そして曲芸をして見世物にしようとすることは、
妹である赤ちゃんを上手に
あやし、泣き止ますことができる
お兄ちゃんになれたという結果。
大人も気づきたい、気づかなければいけない
子供の気持ちのお話でした。

〈下の子〉が生まれて焼きもちをかく〈上の子〉を描いた作品はわりとたくさんありますが、この作品は（上の子）の子どもらしい感覚がよく伝わってきました。
それまで、なにをするのも家の中で一番だったのはずなのに、突然自分より“チヤホヤ”される存在が現れたら、小さな子どもたちにとって嫌なもの以外の何ものでもないと思います。
けれども〈きょうだ〉ですから、時間がたてば、嫌なだけの存在にでないことも自然に分かってきます。
一番いいなぁと、思ったシーンはお守を任されたらしいお父さんが、うまくいかなくて、妹が泣いちゃったとき、お兄ちゃんがボールであやしてあげるところ！
初めは、そんなつもりはなかったかもしれませんが、この曲芸の練習のおかげで、〈きょうだい〉の絆は生まれたのかもしれません。

お兄ちゃんのその気持ちの動きが、とってもよくわかりました。
絵もはっきりしていて見やすいです。
弟や妹が生まれた「お兄ちゃんお姉ちゃん」たちにぜひ、お薦めです。

とても可愛く描かれた表紙の絵に惹かれて選びました。赤ちゃんが生まれるとやっぱり上の子は、多かれ少なかれ嫉妬するものだと思いました。丁度、産まれて３ヶ月の男の子のお兄ちゃんになった２歳３ヶ月の新米おにいちゃんとゆっくり、ゆっくりの７歳の孫に赤ちゃんを抱く前に二人を抱っこしてから接したいと思いました。お兄ちゃんの気持ちを代弁しているような絵本に出会って接し方の参考になって役に立ちました。どっちかと言うと３ヶ月の孫の方にもっと手をかけてあげたらいいなあって思ったのが本音ですが、それはそれとして二人をぎゅっと抱きしめたいです！