「ゴリラとあそんだよ」 大人が読んだ みんなの声

ゴリラの優しい絵に惹かれて図書館から借りてきました。あべ弘士さんの動物の絵を描くと絶品です。ゴリラと遊ぶ主人公が怖がらないで楽しく遊んでいるなあと思いました。ゴリラとのコミニケーションがうまく出来ているなあと思いました。

あべ弘士さんのトークイベントに関わらせていただきました。
メインはこの作品です。
主人公の男の子が忘れ物を取りに帰ったら、校庭の木にゴリラが二匹いて遊んでいたのです。
その様子を男の子がつぶさに観察するのですね。
じゃれあう様子が、ゴリラ語とともに紹介されます。
もちろん、ゴリラとは長いお付き合い？のあべさんは、
「この本の正しい読み方」と称して、カタカナ表記のゴリラ語を正しく発音？してくださいました。
そのうえで、ゴリラたちの遊びを、会場の子どもたちに実演させていました。
作品の中の、男の子の友だちが、ゴリラの遊びを真似したのと同じ光景に、
この作品のリアリティを感じてしまいました。
専門家とのコラボでもあり、じつに本格的なゴリラ本でもあります。

作者の山極寿一さんという方は、日本モンキーセンタの研究員で、ゴリラについての著書もたくさん書いていらっしゃるゴリラの専門家でした。

最後の後書きのページには、読者の子どもたちにメッセージが書かれていて、読むとより作者のゴリラ愛を感じました。
えはあべ弘士さんなので、ゴリラたちの奔放な仕草や遊び心満載の表情など楽しめました。

ゴリラなど、動物に興味のある方はぜひ一度手に取ってみてください。

忘れ物を取りに、学校に戻ったら、木のところにゴリラの子が二ひきいた。二ひきが、楽しそうに遊んでいたので、ぼくは思わず笑ってしまったら、気づかれてしまった。
思い切って近づいてみると…

本当に、こんな風にできたら、楽しいと思います。
ゴリラは、人間にもっとも近い生き物だから、うまくいくと、気持ちが通じるかもしれません。
このお話の作者は、長年、ゴリラの研究をしてきた人だから、とっても優しい気持ちになれる内容に出来上がったのではないかと思いました。また、絵を描いた方も、動物園で働いていたので、まさに、本物です。