プールに入れない?
泳げないとかじゃなくてやる気満々なのに?
日本では当たり前のプール授業。
主人公ファドマの国ソマリアでは
女が男と一緒にプールに入る・水着姿になるということが
常識的ではなかったのだ。
まだそんな国があるのかと、暗澹たる気持ちになった。
この物語は
泳ぎたいけど泳げない、そんな女性たちの殻を
少しずつやぶるべく、まわりの取り組みがある。
子どもは強い。
その取り組みの飛び込む勇気があった。
そして、それに引きずられるように、一歩進み始めるファドマの母。
母も「自転車に乗りたかった」と子供のころの夢を語るシーンが印象的。
すこしずつでも進むことの大切さが書かれた、素敵な本です。