ペレは飼っているヒツジの毛を刈り,
新しい服を作っていきます。
服を作ってもらう代わりに,
ペレはあちこちでお手伝いをします。
1つの物がいろんな行程を経て出来上がっていること,
労働の対価として自分がほしいものを得ていく過程が,
全然お説教くさくなく,あたたかい絵でもって,
わかりやすく描かれています。
何でもすぐに手に入る時代(すぐに与えてしまうことが問題ですが),
勉強重視で,お手伝いをあまりさせない昨今の風潮,
この本を読んで,親のほうが学ぶべきところが多いと思いました。
最後に,新しい服を着たペレが飼っている子羊に
「あたらしいふくをありがとう」とお礼を言います。
感謝の気持ちを忘れないペレ,本当にすてきです。
こんなこどもに育ってほしいなぁなんて思っちゃいました。