「マクブルームさんのすてきな畑」を読んで、シド・フライシュマンの作品が気になり検索したところ、この絵本が出てきました。
「マクブルームさん…」がおもしろ系なのに対して、こちらの「かかし」は哲学的とでもいうのか、深く考えさせられる作品だと思います。
あまりに作風が違うので驚きました。
家族を失って孤独に過ごすジョンじいさん。
じいさんがかかしを作るうちに、少しずつかかしに心が動いていく様子が丁寧に描かれています。
かかしだけでなく、手伝いにきたサムにも少しずつ心が動いていく姿に嬉しさを感じました。
すごく大きな出来事があるわけではないのですが、徐々に心が満たされていくという心の動きをジョンじいさんと共に味わっている気分になりました。