厚さが約2センチほどもある、絵本というよりは児童書的な
本で絵も殆どありませんが、全然重苦しくないお話しの中に
ときどき顔を見せる幻想的な挿絵がとても素敵です。
その挿絵が、お話しをさらに膨らませて押しつけがましくない
哲学をかもし出しているかのように感じます。
ジョバンニが持っていた不思議な切符。汽車に乗り合わせてる
様々な人々の会話や様子もとても不思議な感覚が描かれていて
天の川の日に起きた世界は一体?
サソリの火やハレルヤのコーラスも幻想的で息をのむシーンです。
後半に向けて、そのぼんやりとした事がはっきりとわかってくるのですが
一言では表せない世界を感じました。