小学校1年生の担任の先生は沖縄本土復帰で大阪に来られた方で、
沖縄の話をよく語ってくれたのが子ども心にとても印象的でした。
そんな先生だけに思い入れもあって紹介してくれたのでしょう、
この絵本は子ども心にとても響いたおはなしでした。
悲惨な戦争シーンがあるわけではありません。
空襲の危険性のため、動物園の動物達が、
手塩に育ててくれた飼育係の人達によって飢え死にさせられるのです。
飼育係の方たちの張り裂けそうな気持ちが伝わります。
戦争の現実が静かに語られます。
実話のリアリティが、戦争の残酷さを浮かび上がらせます。
終戦記念日にそっと手に取りたい絵本です。