最近、父と子のお話を読むことが多いのですが、たまたま手にしたこの本も、父と息子の物語でした。
『おじいちゃんがおばけになったわけ』の画家エヴァ・エリクソンの絵が、素敵なおとうさんと少年を描き出しています。
母と子の物語だと、子どもにどんなことが起こっても絶対に愛しているという心の故郷的なものを描いていることが多いのですが、父と子の物語は、人生を指し示すことが多いような気がします。
このお話も、父が子に広い世界を教えようと、連れ出します。この経験は、息子にとってかけがえのないものになったようです。
星空を二人で見上げるまでの父は、何でも知っていて、とても頼りになる存在として描かれています。
ところが、ちょっとしたことで、父の威厳を損なったと落ち込み、急激に精気をなくしてしまうところも、男の人の弱さを上手く描いていて楽しいですね。