主人公は信心深くて、他人に親切。
サクセスストーリーという点で、とても気にいっているお話です。
私が知る「わらしべ長者」は、わらにアブを結びつけますが、このお話にはアブはでてきません。
刈り取ったフキを持ち帰るのに困っていた娘さんを見かけ、主人公は「フキを束ねるのに使って下さい」とワラを提供します。
それから物々交換が繰り返され、長者様のお屋敷に行きつく展開は他の「わらしべちょうじゃ」と同じです。
そしてお屋敷で、これまでの出会いと「とりかえっこ」の理由が一気に解き明かされ、ドラマチックなハッピーエンドとなります。
昔話の「わらしべちょうじゃ」を踏襲しつつ、「もしかしたら名探偵」のミルキー杉山のエッセンスが加わっている気がしました。