この本、図書館で中学年のおすすめの本になっていました。
絵本だし、文章もちょっと長いかなくらいの感じだったのですが、読んでみて納得。
主人公のウエズレーはパパとママも認めるほど、周りとずれている男の子。でも、やるべきとことやらなかったり、悪いことをするわけではありません。他の男の子と同じ髪型にしていなかったり、みんなが好きなサッカーや色々な遊びがそれほど好きでなかったり。
いや、私から見ると他の子の髪型のほうがおかしいと思うけど・・・
自分と周りの人とが違うことで、仲間に入れなかったり、いじめられたりすることってやっぱり低学年より中学年くらいからでしょうか。
主人公のウエズレーは自分をしっかり持った賢い子なので、無理にみんなに合わせたりすることなく、自分独自の世界(国)を作ってしまいます。そして、周りの子達がウエズレーに憧れて、最終的には「ウエズレーの国」が「普通」に、周りの子達がウエズレーと同じ格好に。
個性を大切にすることの素晴らしさ。自分を持つことの強さ。
理想どおりにはいかないことも多いと思いますが、とてもいい作品です。
低学年でも読めますが、本当のよさが分かってくるのは、まさに中学年くらいからかもしれません。
子どもたちも何かを感じてくれたらなと思います。