切なくも心温まるストーリーです。貧しい人々のために自分を犠牲にする王子とそれを手伝うツバメの姿は、立派だと思います。悲しい場面と幸せな場面で絵の色彩が分かれているところも気に入りました。最後が明るい色彩で終わっている所がいいですね。少し長めですが、年長児にはしっかりと心に伝わると感じました。早速6歳のわが子に読むと、「いいことをすると心がポカポカするんだね」とポツリ。また「最後に天国に行ってよかったね」とハッピーエンドにほっとした様子を見せていました。年長の後半の時期に読んであげたいお薦めの1冊です。