都電荒川線をベースに描かれたお話です。
電車の停留所前の八百屋さんに住んでいるだいちゃんは、
電車に乗りたくてたまりません。
ある日、だいちゃんはとうとうひとりで都電に乗り込んでしまいます。
チンチン ゴー
細かく描かれた絵を見ていると、まるで自分が本当に
電車に乗っているかのような気がしてきて不思議です。
都電荒川線は何度か利用したことがありますが、
本当にこんな感じの景色、雰囲気なんですよ。
終点まで電車で乗ってきてしまっただいちゃん。
一方、おうちでは、だいちゃんがいないと大騒ぎ。
だいちゃんのお母さんが思ったとおり、だいちゃんは
電車に乗っていたのでした。
お母さんと帰る電車の中でだいちゃんはウトウト。
帰るためとはいえ、また電車に乗れたね、だいちゃん!
だいちゃんの冒険と、景色の変わる電車からの眺めが
上手に入り組んだ、楽しい1冊だと思います。