タイの昔ながらの家を舞台に、幼い自分の子供のお昼寝を邪魔する音を出すものたちに、いちいち注意してまわるお母さんの姿がほのぼのと描かれています。
注意することに夢中で、時間がたつのも、また、子供の様子を見るのも、まったく頭にない、ちょっとおとぼけなお母さんですが、そこがいい味をだしています。
お母さんの後ろで、子供が勝手にハンモックから降りて、ウロウロする姿に、読者だけが気がつく仕組み。だから、見ていてドキドキ。
「お母さん、後ろ、後ろ!」
と、思わず叫びたくなります。
なんとも、のどかな子育ての風景です。こんな風に、ちょっとのん気すぎるくらいの子育ての方が、幸せでいいのか、なんて感じました。
育児疲れのお母さんも、こんな絵本を読むと、ホッとできていいかもしれませんね。