絵がいかにも昔話という感じで、ぱっと惹きつけられるものはありませんでした。しかし、ほとんどのページの背景に、梅などの木や草花、紅葉した葉が描かれていて、じっくり読むと味わい深い絵だなぁと思います。
一寸法師が大きくなるところは、見開きのページに縦に描かれていて、言葉はないのですが、迫力が伝わってきます。絵本ならでは、の表現の仕方ですね。
欲をいえば、最後のページは、一寸法師と姫様の花婿、花嫁姿が見てみたかったです。昔話で恋のハッピーエンドの物語は、そんなにないと思うので、幸せの象徴となる絵を見られたらもっと良かったな〜。かなり個人的な意見ですが。