しろくまくんがいるのは、空と海と氷の世界。色も形も限られた世界。夜、暗闇の中、そこに月や星の光があたって、静かな静かな世界が浮かび上がります。そして、やがて、空に流れ星が流れ、ひととき 世界は明るく輝きます。
一人、起きだして天体ショーを見ていたしろくまくんは、また、寝床に帰ります。夜中の小さな冒険でした。
しろくまくんの目を通して、人工的なものが何もない、静かで清浄で、雄大、神秘的な世界を見せてもらいました。同じ地球上に、こういう場所が本当にあるのだろうなぁと不思議な気持ちになりました。
やさしい絵と文章です。幼い子どもさんに、こういう違う世界があることを自然に伝えられる絵本だと思います。