古本屋さんで、瀬田貞二訳とあったので、購入しました。
瀬田さんの訳には信頼がおけますし、読みやすいからです。
瀬田さんのあとがきにもありましたが、前半は「ヘンゼルとグレーテル」、後半は「三枚のお札」に似ています。
後半を読んでいる時に息子が「三枚のお札に似ている」と言って、日頃の読み聞かせの蓄積を感じて嬉しかったです。
トルコの昔話だそうですが、東西の昔話が融合しているように感じました。
マイケル・フォアマンの描く絵は物語の怖さを良い意味で薄めてはくれるのですが、魔女の家の外には子どもの骨やしゃれこうべがあって怖いです。
昔話の末っ子は賢いことが多いですが、ちび三郎の機転と観察眼には感心しました。
「魔女なんて、魔法がなければ、たいしてりこうではありませんから」という記述にクスリとしました。
怖さだけでなく、文章もなかなかおもしろいです。
といっても、ドキドキハラハラしました。