なずちゃんのうちに、ペンギンのペンちゃんがやってきました。初めてのおとまりです。はりきるなずちゃんに対して、ペンちゃんは下を向くばかり。
「あそびたくないの。おうちにかえりたいの」
びんびん、ぐんぐん、どんどん、だんだん。ペンちゃんは、なずちゃんのおもちゃをめちゃくちゃにちらかしはじめました。
「だめえ!」
なずちゃんが思わずペンちゃんのおしりにどーんしたら、ぺんちゃんがぴゅーんしゅるしゅるとすべっていき……。
ペンギンがおとまりにやってくる。最初のその一言だけで、すぐに引き込まれてしまうこのお話。文中には、声に出して楽しい言葉がたくさん! 物語にリズムが生まれてくるようです。さらに、ふたりの心の動きを印象づけてくれるのは、色鮮やかで表情豊かな絵。
作者は作家で詩人のねじめ正一さんと絵本作家の降矢ななさん。なずちゃんとペンちゃん、はじめて出会ったふたりが、しゅんとして、わくわくして、楽しくなって、ほっとして……。そんな特別で忘れられない時間を、躍動感たっぷり、愛らしく描きだしていきます。
知らないおうちに来て思わず暴れてしまうペンちゃん、そんなペンちゃんを見てしゅんとしてしまうなずちゃん。子どもならではのこんな行動、どちらの気持ちもわかります。でも、ふとしたきっかけで、あっという間に意気投合してしまうのも、やっぱり子どもだからこそ。ふたりの場合は、「おしりどーん! するするきゅー!」です。“どーんなかま”にはとうさんだって入れてもらえません。
思いっきり遊んで、お風呂に入って、おそろいのパジャマを着て。まだまだ夜までずっと一緒。ああ、楽しそう。こんな時間がずっと続けばいいのにね。
ひっつきひっつき、心と体でまっすぐにぶつかりあうなずちゃんとペンちゃんの姿にきゅんきゅんしながら、親子で一緒に楽しんでくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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はじめてペンちゃんがおとまりに来て、なずちゃんはおおはりきり。
ところがペンちゃんは、
「あそびたくないの。おうちにかえりたいの」
びんびん ぐんぐん どんどん だんだん
部屋をちらかしはじめました。
「だめえ!」
なずちゃんが思わずおしりにどーんしたら、ぺんちゃんがすべって……。
しゅんとして、わくわくして、ほっとしてーー
ふたりだけの、とびっきりの時間がはじまります。
思いきりあそんで、おそろいのパジャマを着て、今日は夜もずっと一緒!
ねじめ正一×降矢なな ペンちゃんとなずちゃんがおたがいに全力で向き合う姿に、きゅんとする一冊です。
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