ラーメンが大好きなてんちゃん。今日はママと一緒に、行列がたえない人気のラーメン屋さんにやってきました。待望のラーメンを注文してワクワク、待っている間にちょっとトイレへーー。
するとトイレの向かい側から、白い煙のようなものが出ています。あれ?あのドアはなんだろう? ドアを開けると長い長い階段が。さらにいい匂いに誘われて降りていった地下には……見たこともない世界が! 目を見開いて驚くてんちゃん、すると背後から忍び寄る手が静かにささやくのです。
「きみは 見てしまったね……」
てんちゃん、一体どうなっちゃうの?楽しみにしていたラーメンは?
キラキラのつぶらな瞳にころころと変わる豊かな表情のてんちゃんがたまらなく魅力的で、思わず手に汗握りながら応援しちゃう。立ち上るラーメンの湯気はこちらにまで漂ってきそうなシズル感です。一方でヒミツのドアの向こう側はスリリングで妖しげな雰囲気が……。
ユーモアあふれるおはなしを独特の不思議な世界観で描く黒岩まゆさんはさまざまな表現手法で活躍されている現代美術家で、本作が2作目の絵本なのだそう。ページいっぱいに広がる精緻でダイナミックなイラストと勢いあるストーリーに、子どもも大人も釘付けになっちゃうことでしょう。
ラーメンを食べたいだけなのに……ヒミツのドアを開いてしまったがために、とんでもないピンチに見舞われるてんちゃん。救うのはひたすらに真っ直ぐな、愛?! ーーとにかく、推しは最強。それだけお伝えしておきますね、あとは読んでのお楽しみ!
(竹原雅子 絵本ナビライター)
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気になる扉があっても、ぜったいに開けてはいけない…。
人気急上昇中の現代美術家が放つ ドキドキ&笑える 絵本!
■宇宙で初めてラーメンを食べた 宇宙飛行士・野口聡一さんも笑った!
てんちゃん、ぼくにだけ「ひみつのラーメンやさん」の場所を教えて!
ディープなお店の地下を一緒に探検しよう!
(野口聡一)
■ 書店員さんも大笑い!
地下のひみつ、細部まで意味のある描き込み、ハラハラ・ドキドキな展開。「好き」の情熱は、国境や種族(?)を越えるんだな〜。(明屋書店 中野ブロードウェイ店)
実は私もいろんなお店にある扉が気になっていました。その先にはどんな世界が広がっているんだろうとワクワクします。ラーメンやさん以外のお店の秘密があれば楽しみです。(紀伊國屋書店 泉北店)
あけてはいけないドアをあけないわけにはいかない……。スリル満点であっという間に読み切った絵本でした。(明文堂書店 TSUTAYA KOMATSU)
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ラーメンが大好きなてんちゃんは、町で人気のラーメン店におかあさんと行きました。店内のトイレに行く途中、気になるドアが。ドアの向こうには、長い階段が続いています。においと湯気に誘われ足を進めたてんちゃんは、ラーメン店の地下に広がるひみつを知ってしまいます。
「ひみつをしったからには、かえすわけにはいかない……」
無事にお母さんのところに戻れるの!?
ラストで見せる、てんちゃんの真剣な行動に思わず笑っちゃう、ユーモア絵本。
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