「いちご 1こ、ちゅー」とねずみが真っ赤ないちごを運びます。 お次はうさぎが「にんじん2ほん ピョンピョン」。背中にかごを背負っています。そして今度は「みかん3つ ミャーミャーミャー」。大中小のみけねこがみかんをくわえて、縦に重なってやってきました。
その後もウシ、ゾウ、シロクマ、サル、ハチ、ペリカンが、果物や野菜、ヨーグルト、はちみつなどを運びます。
だんだんと数が増え、ページはどんどん賑やかに。動物たちの鳴き声や足音にも注目してみてください。数と同じだけ繰り返されるので、リズムよく声に出して読みたくなります。
『100にんのサンタクロース』『サルくんとバナナのゆうえんち』など、重厚でスタイリッシュなイラストが人気の谷口智則さん。今回も、子どもも大人もみんなで楽しめる、おしゃれな絵本になりました。裏表紙の見返し部分では「いっこにこ」「いっぽんにほん」「ひとつふたつ」など、数の数え方も教えてくれます。
さあ、動物たちが運んできたものたち。全部揃ったら、並べて数を数えてみましょう。そして、みんなで何を作るのかな? 10まで数えたら、うれしいことが待っていますよ。自然と笑顔になってしまう、おいしくて楽しい数の絵本です。動物たちと一緒に、数字を遊びつくしましょう!
(出合聡美 絵本ナビライター)
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