「ふわふわ」と「ふわり」は、雲のこども。
空での〜んびりあそんでいます。
あるとき、雲の上から、下の人間の町をみた二人は、わいわいがやがや楽しそうな様子にいってみたくてたまらなくなります。
ふわふわとふわり、ふわふわ〜と空からおりてきて、人間の町での大冒険がはじまります!?
町はきれいな色がたくさんで、ふわふわとふわりは、あっちこっちキョロキョロ。
くもの白い形と似ているものに出会ったり……
くつやさん、ぼうしやさんで、試着してみたり。
いろんなことを町でやってみる二人、楽しそう!
町じゅうを、ふわふわとふわりが遊び回る見開き場面はみどころのひとつです。
二人がどこで何をしているのか、そして淡いブルーの頬とピンクの頬、どっちがふわふわで、どっちがふわりかわかるかな?
ふわふわとふわりは、好奇心いっぱいでふざけたり、いたずらしたり、いっしょうけんめい走ったあとに「ふー」「ぽはー」と息をついたり。
肩の力がぬけたお絵描きみたいに、やわらかくのびのびと描かれるスケッチ風の絵がすてきです。
ふわふわとふわり、二人のキャラクターにぴったり。
そして作者の小田切信二さんの手にかかると、世界はこんなにきれいなのですね。
ふわふわとふわりが描かれる、空の色、人間の町の色。
透明感のある色とりどりの軽やかさにほっこり。
ページをめくるといつのまにか顔がほどけてふんわりしちゃう絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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