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ちいさな船が海を進んでいくと、嵐がやってきて海は大荒れに。ヘリコプターに吊り上げられて助けられますが、地面の上に置かれてしまい、もうどこへも行けない、おしまいだとなげきます。そこへ他の船がやってきて「その気になれば、どこだって進めるものだよ」と声をかけます。ちいさな船はその気になって、山や畑、街の中をどんどん進みます。絵本作家として50年、五味太郎さんの集大成作品です。
五味太郎さんの新刊なので、たのしみに読んでみました。小さなふね視点でお話はすすんでいきます。絶体絶命のふねがかけられた言葉、「そのきになれば、どこだってすすめるものだよ」に、はっとしました。そして、改めて、自分は自分ということに、共感しました。今回も色鮮やかで、素敵な絵が魅力的でした。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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