著者・かこさとしが「今だからこそ読んでほしい」と話す、むかしばなしシリーズ。
<かこさとし むかしばなしの本> 全5巻が復刊決定!
2014年、88歳の今も次々と新作を発表しているかこさとし先生。
いつも子どもの心に寄り添っている先生の作品は、親子代々にわたり長く愛されています。
第2巻は、『でんせつ でんがら でんえもん』。
ある村の大金持ちで強欲なでんえもんのお話。あまりにケチで、召使いも奥さんも、もったいないと追い出して、金を数えてばかりの暮らし。そんなでんえもんのもとへ、年老いたおじいさんがやってきて、「そんなにお金が好きなら…」と、でんえもんにさわるものは何でも金に変わってしまう力を与える。不思議な力を得て、大喜びのでんえもんだったが…!?
人間というものは立場や何かの理由によって、同じ人でも「仏」になったり「鬼」になったりするものです。自分もそんな人間だということを忘れず、おそれとつつしみを抱きながら、社会のゆがみや悪に敢然と立ち向かっていってほしいという、著者のメッセージがこめられた一冊です。
※本書は、1978年・童心社刊「でんせつ でんがら でんえもん」を底本に復刊するものです。
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