<自然への想いがふくらむ夏の森のファンタジー>
夏休みに、いなかのおばあちゃんちの裏山で、ぼくが蝶と思って捕まえたのは、
妖精の女の子チュチュ。チュチュはどこかへ急いでいたけれど、羽が破れてうま
く飛べない。そして、ぼくの網のふり方が乱暴だって怒ったり、もう間に合わな
いって泣きだしたり…。仕方ないので、ぼくはチュチュを肩に乗せて送っていく
ことにした。
――たどりついたところは、大きな樫の木が立っている森の広場。そこには妖精
がいっぱいで…
このお話には、子どもたちに夢の世界を広げてほしいという願いとともに、自然
にももっと親しんでほしいという作者の思いが込められています。
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