なんの理由もないのに、なにもかもがうまくいかない日がある。そんな挫折してしまいそうな時は、どうしたらいい? この絵本は言うのです。
「挫折しそうなときは、左折してみよう」って。
自分の気持ちを重たくしているのは、モヤモヤする悩み。オロオロする心配。さらに、ビクビク、イライラ。身動きが取れなくなる時だってあるよね。そんな時、荷物を置いて、さっと左折してみるのです。置き去りにされたモヤモヤやオロオロは言ってくるかもしれない。
「ほんとにそれでいいのか?」
自分の感情と向き合うことは大事。けれど、たまには思い切って、いつもと真逆のことをしてみるという選択肢だってあるはずです。そうすると、いつの間にか、挫折なんて感じなくなって……?
誰でも自分の心の中に持っている悩みや不安。上手に付き合っていくにはどうすればいい? ちょっぴり哲学的な内容のお話を表現豊かに描くのは人気絵本作家ピーター・レイノルズ。さらにユーモラスで印象的なフレーズで翻訳してくれているのが、今作が初翻訳絵本となる成田悠輔さん。いざっていう時のために、子どもの背中を押してくれるのはもちろん、大人だって覚えておきたくなるタイトルですよね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
「なにをやってもうまくいかない。なんでかさっぱりわからない!」そんなとき、どうする? 不安、迷い、恐れ、イライラをどうしたらいい? 時には思い切って、いつもと真逆のことをしてみると……。ちょっぴり哲学する絵本。だれだってモヤモヤしたり、ビクビクしたり、イライラしたりするものです。そんなよくある悩みとの付き合い方をユーモラスに提案する、成田悠輔、初翻訳絵本。
経済学者の成田悠輔さんの訳というのが気になり、手に取りました。
マイナスの感情を置いて、前に進んでみようというメッセージ。
「挫折」と「左折」。小さい子どもにはちょっと難しいかもしれませんが、大人にはひびきます。
ピーター・レイノルズのイラストを見ていると、とても前向きな気持ちになれるから、不思議です。
(クッチーナママさん 40代・ママ 女の子19歳、女の子16歳、男の子14歳)
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