ある日、公園にとしおくんが駆け込んできて言うのです。
「しりとりきんちゃくが くるぞー!
みんな にげろー!!」
ええ!? しりとりきんちゃく? どういうこと? けれど、としおくんの様子はただ事ではありません。みんなは一斉に逃げ出します。するとまもなく、大きなきんちゃくの姿をしたしりとりきんちゃくが怖い顔をしてやってきます。
「しりとりの じゅんばんに
みんな つかまえてやる!」
これは大変だ。つかまったらきんちゃくの中にポイポイ入れられてしまうのです。はじまりはしりとりの「り」から。狙われたのは、りんご! あっという間につかまると、今度はりんごの「ご」。次に狙われたのは……?
大ヒット『ぎょうざが いなくなり さがしています』(講談社)で話題となった絵本作家・玉田美知子さんの最新作は、スリル満点のしりとり言葉絵本。起きている出来事も、しりとりきんちゃくの様子も表情も可笑しいのに、これが結構おそろしい。こんなに真剣にしりとりを考えたことなんて、あったでしょうか。
でも、終盤になるうちに、だんだんとある法則に気づくはず。そうなったら、もう大丈夫。最後のオチで笑ったあとは、何度でも繰り返し楽しんでくださいね。みんなで読んでも盛り上がりそうな一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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