スタコラサッサ
- 作:
- 花山 かずみ
- 出版社:
- こぐま社
絵本紹介
2022.06.06
雨が降ると、お外遊びができなくなり、いつもより疲れないため、お昼寝や夜のおやすみがなかなかスムーズにいかない……という悩みも増えてきます。
十分体を動かすことができないのであれば、寝る前の絵本タイムでねんねの習慣をつけてみてはいかがでしょう。2022年6月の新刊&おすすめから、0、1、2歳のお子さんにぴったりのあかちゃん絵本をご紹介します。
子どもたちに大人気のアンパンマンの、食育も楽しめるシリーズから、海外でも注目を集める作家・すぎはらけいたろうさんの新作まで。おやすみ前に親子で楽しんでほしい作品を集めました。
この書籍を作った人
絵とデザインの仕事を中心に、近年は空間デザインのアートディレクションやモザイクタイルの壁画など、幅広い仕事を手がける。様々な素材を組み合わせた作品は、ガラクタを集めたオーケストラのように、にぎやかで楽しいハーモニーを奏でる。「とびだすえほん たべるのだあれ?」「トトのかんぱい」「パタンパ!」「ピーターとおおかみ」刊行。2021年「とびだすえほん たべるのだあれ?」A’ Design Award 金賞、Indigo Design Award 金賞/2018年「ソレイユ川崎・それいゆ保育園」キッズデザイン賞/2009年イタリア・ボローニャ国際絵本原画展 入選
みどころ
「のってくださーい」湯船につかったお父さんが男の子をおふろに呼びました。「おふろがでまーす」おふろを船に見立て、親子で仲良く船出です。
「おひざのほうをごらんください」お父さんのひざが湯船からぷっくり顔を出しています。お父さんのひざはまるい島。そこにはお腹を空かせたぞうさん親子がいるみたいですよ。お次はでこぼこの島が出現。これは足の指ではないでしょうか?ここはどんな島なのでしょう?
作者のaccototoはふくだとしおさん、あきこさんご夫婦による絵本作家ユニット。二女一男の父と母で、本作のアイディアは、としおさんと子どもたちとの入浴タイムで人気だった遊びが元になっているそうです。
「ちゃぷーん ちゃぷーん」とゆるやかだった船旅も、「ざぶーん ざぶーん」「ばっさーん ばっさーん」とだんだん激しくなっていきます。ふたりは終始笑顔で船の旅を満喫している様子。親子で触れ合いながら、こんなに楽しい時間を過ごせたら最高ですね。「おふろがでまーす」と誘って、ぜひ親子で濃密なおふろタイムを楽しんでください。
みどころ
真っ白な紙に色水ぽとり。
「ねえ ふーって して」
そうすると、どうなるの?
ページをめくると……あっ、たいよう。
次はみどりをぽたぽた、ふーっとすると。
草がはえてきたよ。
不思議、不思議、おもしろい!
ふーっとすると、ハリネズミのはりが生えてきたり、ねこのおひげが伸びてきたり、まつ毛がびょーんと長くなったりして。ねえねえ、いったいどうなってるの?
答えはね、紙にたらした色水をストローや口を使ってふーっと生きを吹きかけるのです。そうすると、色水がよくのびて線を描き出すのです。なんだ簡単。簡単だけど、けっこうすごい。思ったよりもずっと素敵で驚きの絵が生まれちゃう。なんだか色が生きてるみたいだね。
絵を描くだけでなく、子どもたちが気軽に楽しめる工作や遊びが大好きな松田奈那子さん。この絵本も、ふーっと絵本に息を吹きかけるだけで参加できちゃうし、読み終わって真似してみてもきっと楽しい。想像力や好奇心を刺激してくれる、美しくて愛らしい1冊です。
この書籍を作った人
1985年、北海道生まれ。画家。絵本作家。2009年に札幌大谷大学短期大学部専攻科美術専攻を卒業。2011年、多摩美術大学大学院美術研究科 修士課程 絵画専攻 修了。絵本制作のほか、雑誌、広告、映画など様々な媒体で活動。個展、グループ展にて作品を発表し、子ども向けの造形教室やワークショップも開催している。