真っ白な紙に色水ぽとり。
「ねえ ふーって して」
そうすると、どうなるの?
ページをめくると……あっ、たいよう。
次はみどりをぽたぽた、ふーっとすると。
草がはえてきたよ。
不思議、不思議、おもしろい!
ふーっとすると、ハリネズミのはりが生えてきたり、ねこのおひげが伸びてきたり、まつ毛がびょーんと長くなったりして。ねえねえ、いったいどうなってるの?
答えはね、紙にたらした色水をストローや口を使ってふーっと生きを吹きかけるのです。そうすると、色水がよくのびて線を描き出すのです。なんだ簡単。簡単だけど、けっこうすごい。思ったよりもずっと素敵で驚きの絵が生まれちゃう。なんだか色が生きてるみたいだね。
絵を描くだけでなく、子どもたちが気軽に楽しめる工作や遊びが大好きな松田奈那子さん。この絵本も、ふーっと絵本に息を吹きかけるだけで参加できちゃうし、読み終わって真似してみてもきっと楽しい。想像力や好奇心を刺激してくれる、美しくて愛らしい1冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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