十二支のはじまり
- 作:
- 岩崎 京子
- 絵:
- 二俣 英五郎
- 出版社:
- 教育画劇
絵本紹介
2023.01.01
2023年がスタートしました。新しい年を迎えたら、やはりお正月絵本を手に取りたいですよね。子どもと一緒に十二支の成り立ちを知ることができる干支の絵本を2冊ご紹介します。さらに今年の干支「うさぎ」にちなんで、うさぎが登場する絵本を選びました。ミッフィーやピーターラビットなどの有名キャラクター以外にも、絵本にはたくさんのうさぎが登場します。卯年を迎えたお祝いに、うさぎの絵本をチェックしてくださいね。
この書籍を作った人
北海道小樽市生まれ。日本美術会、リアリズム作家の会同人。他に「日本のわらいばなし」「ねこのあかちゃん」「子ども寄席」「空気のなくなる日」「こぎつねコンとこだぬきポン」などがある。
この書籍を作った人
1966年、東京生まれ。セツ・モードセミナー卒業。HB Gallery勤務の後、フリーのイラストレーターに。「暮らしの手帖」(暮らしの手帖社)、「クウネル」(マガジンハウス)などの雑誌や、「グレアムグリーン」シリーズ(早川書房)などの書籍の装画、様々な企業広告、また、昨今はテキスタイルなども手がけている。
みどころ
深い森のはずれにある美しい音楽の流れるたてもの。
中では、白いチュチュを着た女の子たちが音に合わせて踊っています。
「わたしも おどりたい…!」
窓の外からのぞいた途端、ひと目で魅せられてしまったのは、なんと小さな白いこうさぎ。思わず扉をたたき、中に入っていくのです。
驚いたのはバレエの先生、だけど彼女はこうさぎを招き入れます。
そして、場所をつくってレッスンを一緒に受けさせてあげるのです。
さあ、こうさぎのダンスが始まりますよ。
音楽にのってアン、ドゥ、トロワ♪
…なんて愛らしいのでしょう!!
手足の短いこうさぎは、みんなと同じように出来ない事が沢山あるけれど、ジャンプだけは誰にも負けません。なにせ、うさぎですからね。
そんな楽しげな様子を見て、他のこうさぎたちも教室に集まってきます。
こうして真っ白なこうさぎの小さな勇気は、まわりを巻き込んでいき、やがて信じられないほど美しい場面へと導いていき…。
ダンスに憧れる全ての子どもたちに。幻想的で美しいものに強く惹かれる子どもたちに。そのイメージをどこまでも広げてくれる珠玉の1冊が誕生しました。私もすでにこのこうさぎの虜です。
この書籍を作った人
東京都出身。武蔵野美術大学造形学部卒業。広告代理店でグラフィックデザイナーとして勤務したのち、フリーランスのイラストレーターに転向。新聞・雑誌・バレエ専門誌・児童書籍の挿絵など幅広く手がける。
みどころ
風邪を引いて高熱を出してしまったあっちゃん。
氷を食べようと冷凍庫を開けると、いつかの雪の日に作った、うさぎのゆきだるまがあらわれた!
「あっちゃん! あいたかった!」
うさぎに導かれて冷凍庫のなかに入ると、そこは一面雪景色の世界。
パーティーをしようと言ううさぎといっしょに、雪を使ってごちそうを作るあっちゃん。
雪のたいやき、雪のにんじん、雪のケーキ、すごいごちそうがたくさん!
よろこぶあっちゃんですが、パーティーをするにはふたりじゃちょっとさびしいかも……?
やわらかな白とひっそりとにじむ青を主にして描かれた、雪の世界の景色がみどころ!
一面の雪景色なのに、そこにはうら寂しい寒々しさはなく、どこかあたたかな味わいすら感じられる光景が広がります。
雪の色がまぶしいページのなかに、あっちゃんが着るパジャマの黄色や、うさぎの目の深い青など、差し色がきりりと映えてなんともあざやか。
そして、雪で作ったごちそうがいっぱいに並んだページ!
どのごちそうも雪の色でしかないのに、とてもきらびやかでみずみずしいふしぎな印象があります。
うさぎのゆきだるまのかわいらしさにはもちろん、淡く味わい深い色づかいに、ほうとため息な一冊。
さて、ふと眠りから覚めると、すっかり熱もさがっていたあっちゃん。
うさぎとのパーティーは夢?
けれどあっちゃんは布団のなかでにこにこ。
どうやら、夢でない証拠を見つけたようです……
この書籍を作った人
絵本作家。1978年 福岡生まれ。静岡県三島市在住。 熊本大学教育学部卒業。主な作品として、『あめふりさんぽ』『さんさんさんぽ』『あきぞらさんぽ』『ゆきみちさんぽ』『はるかぜさんぽ』(講談社 / 全国学校図書館協議会選定図書)、『なきごえバス』(白泉社 / 第9回MOE絵本屋さん大賞2016「パパママ賞」第1位 )『なきごえたくはいびん』、『いろいろおてがみ』(小学館 / 全国学校図書館協議会選定図書)『いろいろおしたく』、『あのね あのね』(あかね書房)、『あなたのことがだいすき』(KADOKAWA)など。『はこちゃん』(文・かんのゆうこ / 講談社)、『せんそうしない』(文・谷川俊太郎 / 講談社)、『おかあさんのいのり』(文・武鹿悦子 / 岩崎書店)、『まだかなまだかな』(文・竹下文子 / ポプラ社)の絵を担当。また、雑誌や教科書などの挿絵も手がけている。現在、静岡県三島市にある絵本専門店「えほんやさん」代表も務めている。
この書籍を作った人
1918年アメリカニューヨーク州ロチェスター生まれ。1954年に「シンデレラ―ちいさいガラスのくつのはなし」(福音館書店刊)でコールデコット賞を受賞。1961年「むかしねずみが」(童話館出版刊)、1983年「影ぼっこ」(ほるぷ出版刊)で3度のコールデコット賞を受賞。
出版社からの内容紹介
かこさとしの「パンやさん」は、『からすのパンやさん』だけではなかった!
うさぎとパンがいっぱいのかわいい絵本。楽しいパンやさんの一日をのぞいてみよう!
かこさとしのパンやさん絵本は、何といっても『からすのパンやさん』ですが、実は、他にもパンやさん絵本があったのです。
本書は、かこ先生が実際のパン屋さんに行き、取材を重ねたうえで描かれた作品。「からす」とは、また違った味わいのかわいい絵本です。
お話は、パン工場の朝から始まります。パンがどのように作られ、お店に並び、子どもたちの給食として届けられるのか。夜、パン工場が眠りにつくまでの一日が、楽しい絵で描かれています。読むだけで社会科見学に行ったみたいな気分が味わえる一冊です。
美味しいパンが食べたくなること間違いなし。もしかしたら自分で作ってみたくなっちゃうかも!?
そんな人は、この絵本を見ながら、是非お母さんやお父さんとパン作りにトライしてみてください。
※本書は、2004年・ベネッセコーポレーション刊『うさぎのパンやさんのいちにち』を再編集し、新装復刊するものです。
この書籍を作った人
加古里子1926(大正15)年福井県武生町(現・越前市)生まれ。1948年東京大学工学部卒業。工学博士。技術士。民間化学会社研究所に勤務しながら、セツルメント活動、児童文化活動に従事。1959年から出版活動にかかわり、1973年に勤務先を退社後、作家活動とともに、テレビニュースキャスター、東京大学、横浜国立大学などで児童文化、行動論の講師をつとめた。また、パキスタン、ラオス、ベトナム、オマーン、中国などで識字活動、障がい児教育、科学教育の実践指導などを行い、アメリカ、カナダ、台湾の現地補習校、幼稚園、日本人会で幼児教育、児童指導について講演実践を行った。『だるまちゃんとてんぐちゃん』『かわ』(福音館書店)、『からすのパンやさん』(偕成社)、『富士山大ばくはつ』(小峰書店)など、500冊以上の児童書の他、『伝承遊び考』(全4巻・小峰書店)など著書多数。土木学会著作賞、日本科学読物賞、児童福祉文化特別賞、菊池寛賞、日本化学会特別功労賞、神奈川文化賞、川崎市文化賞、日本児童文学学会特別賞、日本保育学会文献賞、越前市文化功労賞、東燃ゼネラル児童文化賞などを受賞。
この書籍を作った人
作家。1935年札幌生まれ。東京都立高等保母学院卒業後、「みどり保育園」の主任保母になる。72年まで17年間勤めた。62年に出版した『いやいやえん』で厚生大臣賞、NHK児童文学奨励賞、サンケイ児童出版文化賞、野間児童文芸賞推奨作品賞を受賞。翌年『ぐりとぐら』刊行。『子犬のロクがやってきた』で毎日出版文化賞受賞。主な著書に絵本『ぐりとぐら』シリーズ、『そらいろのたね』『ももいろのきりん』、童話『かえるのエルタ』、エッセイ『絵本と私』『本・子ども・絵本』。映画「となりのトトロ」の楽曲「さんぽ」の作詞でも知られる。2013年菊池寛賞受賞。『ぐりとぐら』は現在まで10カ国語に翻訳されている。
この書籍を作った人
1941年東京生まれ。上智大学フランス語科卒業。旧姓大村百合子。高校三年の時より童話の挿絵や絵本の仕事を多くてがけ、明るく楽しい絵で子どもたちの心を魅了している。主な作品に、実姉中川李枝子氏とのコンビで「いやいやえん」「かえるのエルタ」「おひさまはらっぱ」「ぐりとぐら」シリーズ、「なぞなぞえほん」「くまさん くまさん」、自作絵本に「そらをとんだけいこのあやとり」「やまわきゆりこのあかちゃん日記」「やまわきゆりこのデイブック」などがある。
この書籍を作った人
東京生まれ。出版社勤務を経て、翻訳家・編集となる。JBBY会長、「アフリカ子どもの本プロジェクト」代表。青山学院女子短期大学教授。著書に『エンザロ村のかまど』(福音館書店)、『どうしてアフリカ? どうして図書館?』(あかね書房)など。アフリカ系アメリカ人を主人公にした絵本の翻訳に『ローザ』『わたしには夢がある』『つぼつくりのデイブ』『かあさんをまつふゆ』『むこうがわのあのこ』『川のうた』『リンカーンとダグラス』(以上光村教育図書)、『ひとりひとりのやさしさ』(BL出版)、『きみたちにおくるうた』(明石書店)、『イライジャの天使』(晶文社)、『ふれ、ふれ、あめ!』『ぼくのものがたり あなたのものがたり』(以上岩崎書店)、『じゆうをめざして』(ほるぷ出版)などがある。翻訳で産経児童出版文化賞、日本絵本賞、ゲスナー賞などを受賞している。訳書に『ゆき』『シャーロットのおくりもの』(ともにあすなろ書房)、『くらやみのなかのゆめ』(小学館)、『ひとりひとりのやさしさ』『やくそく』(ともにBL出版)など多数。
この書籍を作った人
1938年、イギリスのサフォーク州生まれ。夫のジョン・バーニンガムの影響で絵本や挿絵の仕事をはじめる。『3びきのかわいいオオカミ』『トムとヒッポがほんをよむ』(リブロポート)、『しごと』『あそび』『したく』『ともだち』『かぞく』(以上、文化出版局)などの作品がある。
みどころ
ミャンマーで暮らしたことのある、フランスの子どもの本の作家、パスカル・マレが、ミャンマーのむかしばなしをヒントに書いたお話。
むかしむかし、世界は、陸の国と、海の国、ふたつの国にわかれていました。
陸の王は、ライオン。とてもよい王さまでみんなに慕われていました。
海の王は、ドラゴン。らんぼうもので、みんながドラゴンのことをおそれていました。
ある暑い日、海に入ったライオンは、ドラゴンを怒らせ、決闘することになってしまいます。
ライオンのいちばんのけらい、かしこい金色のウサギは、決闘までの七日間の猶予のあいだに、ドラゴンを食べるという鳥ガルーダを探そうとします。
ついに八日目の朝、森じゅうの動物たちが集まるなかに、ゾウのように大きい鳥がのっそりと姿をあらわしました。
羽根は虹のように輝く、とてもはずかしがりやの大きな鳥。その大きな鳥を見たウサギが考えた作戦とは・・・?
絵本のなかの鳥たちが色彩豊かで、おまけに、帽子をかぶったりすてきな布をあたまに巻いたりしていることに目を奪われます。ほかの動物たちの衣類も、生地の色や模様がきれい。
フランスの若手イラストレーター、デルフィーヌ・ジャコが絵を描くことで、エキゾチックな雰囲気の絵本ができました。訳は、『ウェン王子とトラ』『この世でいちばんすばらしい馬』(徳間書店)などを訳した平岡敦氏です。
文章、絵、ともにフランス人によるフランス生まれの絵本でありながら、アジアの香りがするこの本は、フランスの子どもたちが投票して選ぶ賞「アンコリュプティブル賞」を2013年に受賞しています。
最後にはフランスの子も、日本の子たちも、聞いたことがあるかもしれない鳥の名前が登場します。伝承や童話にむかしから登場する小さな鳥ですよ。なんという鳥だか、想像がつきますか?
さて、そもそも虹色に輝く羽根の、はずかしがりやの大きな鳥はどうなってしまったのか、ライオン王とウサギはどうしたのか。結末をお楽しみに!
この書籍を作った人
1955年生まれ。早稲田大学文学部卒業。中央大学大学院修了。中央大学講師、フランス文学翻訳家。絵本の訳書に『たったひとりの戦い』『オオカミと石のスープ』『こわがりのかえるぼうや』『この世でいちばんすばらしい馬』『ウェン王子とトラ』『ハスの花の精リアン』(徳間書店)、『水曜日の本屋さん』『いつか、きっと』『ことりのギリ』(光村教育図書)など。