よみかた絵本
- 作・絵:
- とだ こうしろう
- 出版社:
- 戸田デザイン研究室
絵本紹介
2023.04.12
絵本を読んでもらっているとき、お子さんは絵を見ています。そしておはなしを耳で聞いて物語を楽しんでいます。一冊読み終わるころ、おそらくお子さんはこう思っていることでしょう。「パパとママはいつも同じ絵本で同じおはなしができてすごいなぁ……」と。まだ文字を認識していないお子さんにとって、絵本に書いてある文字は絵の一部。パパとママが絵本の文字を読んでストーリーを声に出しているなんて思ってもいません。でも、文字が書かれていることを知った瞬間、「あ、パパとママはいつもこれを読んでいたんだ!」「私も読んでみたい!」と俄然、文字に興味を持つお子さんも多いです。興味を持つことは、学びはじめのきっかけにぴったり。「やっぱりわからない、難しい」と言われる前に「文字って面白い!」「もっと読んでみたい!」と次のステップに進めるおすすめ作品をご紹介します。
進級をして「ひとりよみ」をスタートしようと思っているご家庭でも手に取っていただきたい名作から最近話題の本まで幅広いラインナップ。「うちの子はこの作品からスタートしてみようかな」と気になった作品のチェックをお忘れなく。
出版社からの内容紹介
「“あいうえお”はひととおり読めるようになったけれど、おはなし絵本を読むのはまだ難しい…。」という多くのお母さんの声から誕生した、人気作です。
詩的で美しく、リズミカルな文章。子どもたちも楽しんで読むことができ、さらに語感のおもしろさを味わったり、文章から広がる世界を想像することもできます。
そして、色彩感覚あふれる絵も、子どもたちの想像力や感性をたくさん刺激するでしょう。赤を基調にした鮮やかで愛らしい絵もあれば、グレーや紫の少し大人な配色が美しい絵も。こんなに多彩な絵を味わえる絵本は、なかなかありません。
文章と絵、作品全体の魅力で“読む楽しさ”を子どもたちに伝える作品です。
この書籍を作った人
(戸田幸四郎 1931年−2011年)山形県尾花沢市生まれ。都市計画から店舗デザイン、グラフィックまであらゆるデザインを仕事とする。51歳の時、デザイナーから絵本作家に転向。80歳で亡くなるまで42作品を発表。そのどれもがロングセラーとなる。絵はもちろん、ひらがなまで全てをデザインした『あいうえおえほん』は累計100万部を超え、日本の知育絵本の草分けと評されている。他にも宮沢賢治・太宰治などの文に重厚な絵を描いた名作絵本集や環境をテーマにした創作絵本集など出版。静岡県熱海市には自身が建築デザインから手がけた戸田幸四郎絵本美術館がある。
この書籍を作った人
1929年東京都生まれ。広告会社でコピーライターとして活躍後、童話の創作をはじめる。『きいろいばけつ』『つりばしゆらゆら』などの「きつねのこ」シリーズ(あかね書房)で路傍の石幼少年文学賞、『あしたもよかった』(小峰書店)で小学館文学賞、『まねやのオイラ旅ねこ道中』(講談社)で野間児童文芸賞、『パンやのくまちゃん』(あかね書房)でひろすけ童話賞を受賞。作品に『こうさぎのあいうえお』『おさらのぞうさん』『ぶたのモモコはバレリーナ』『バスがくるまで』(小峰書店)など多数ある。
この書籍を作った人
1947年宮城県生まれ。早稲田大学第一文学科卒業。主な作品に『でんしゃにのって』などの「うららちゃんののりものえほん」シリーズ全3巻、『バルボンさんのおでかけ』などの「ワニのバルボンさん」シリーズ全5巻、『ブップーバス』などの「あかちゃんのりものえほん」シリーズ全4巻(以上アリス館)、『やまのおふろ』などの「ぽかぽかおふろ」シリーズ(ひさかたチャイルド)、『どんどこももんちゃん』[第7回日本絵本大賞]などの「ももんちゃんあそぼう」シリーズ、『おにぎりさんがね・・』などの「おいしいともだち」シリーズ(以上童心社)がある。紙芝居作品に『でんしゃがくるよ』『もみもみおいしゃさん』(以上童心社)などがある。
この書籍を作った人
1957年、福岡県に生まれる。東京学芸大学卒業。1996年に「黒ねこサンゴロウ」シリーズ(偕成社)で路傍の石幼少年文学賞を受賞。主な作品に『みけねこレストラン』『きょうりゅう1ぴきください』『もしもし・・・』(偕成社)、『せんろはつづく』『ねえだっこして』「おてつだいねこ」シリーズ(金の星社)、『アフリカないしょだけどほんとだよ』(ポプラ社)、『クッキーのおうさま』(あかね書房)などがある。
この書籍を作った人
東京生まれ。絵本に『となりのせきのますだくん』(絵本にっぽん賞、講談社出版文化賞・絵本賞受賞)に始まる「ますだくん」シリーズ、『ふしぎのおうちはドキドキなのだ』(絵本にっぽん賞)、『すみっこのおばけ』(日本絵本賞、読者賞、けんぶち絵本賞グランプリ・以上ポプラ社)、『ありんこぐんだんわはははははは』、『こわいどん』、『かげ』(以上理論社)など。挿絵に「にんきもの」シリーズ(童心社)、「ざわざわ森のがんこちゃん」シリーズ(講談社)、「カボちゃん」シリーズ(理論社)、「こぶたのぶうぶ」シリーズ(教育画劇)、『我輩は猫である』(ほるぷ出版)、などがある。
この書籍を作った人
1896年岩手県花巻市に生まれる。盛岡高等農林学校農芸化学科卒業。十代の頃から短歌を書き始め、その後、農業研究家、農村指導者として活動しつつ文芸の道を志ざし、詩・童話へとその領域を広げながら創作を続けた。生前に刊行された詩集に『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』がある。彼の作品の殆どは没後に高く評価され多数の作品が刊行された。また、何度も全集が刊行された。1933年に37歳で病没。主な作品に『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』『ポラーノの広場』『注文の多い料理店』『どんぐりと山猫』『よだかの星』『雪渡り』『やまなし』『セロひきのゴーシュ』他多数。
みどころ
「どうかな、おもしろいのかな?」
たまごがキッチンで見つけたのは、おはなし会のはりがみ。そこには、いちじくが「手に汗にぎる大冒険」の話をすると書いてあるのです。マシュマロと相談した結果、二人とも参加してみることにします。暗くなったキッチンのくだものかごの前は、すでにおおにぎわい。そこへ、いちじくがあらわれ……
「こよいはなすは、まことの冒険の物語。
どうぞごゆるりとお楽しみください」
様子のおかしい町の問題を、賢い知恵と勇敢な立ち回りであっという間に解決していくお話や、宝を手に入れるあと一歩のところで大変な危機に遭遇する話、さらにその続きのお話まで、いちじくが大活躍する壮大な話が3つ。果たしてこれは、本当の話なのかどうか。ビスケットはいちじくの活躍に感心し、はっかあめは最前列で目をキラキラさせ、マシュマロは冷静な疑問を投げかけつつ、なんだか少し疑っているみたい? そんなみんなの様子を見ながら、いちじくはある言葉を投げかけます。
大人も子どもも虜にした不思議な絵童話『たまごのはなし』で衝撃を受けた皆さんにとって、待望だった第2弾の登場です。今回の主役はほらふきのいちじく。絶妙なリアル感を演出しながら紡いでいく彼の話術は、かなりの腕前。見事に心を振りまわされ、頭から離れなくなるのです。前作でクセになってしまった、たまごとマシュマロの味わい深い会話も健在。注目の絵本作家・しおたにまみこさんの世界はどこまで深まっていくのでしょう。楽しみで仕方がありませんね。
この書籍を作った人
1987年、千葉県生まれ。女子美術大学工芸学科卒業。背景美術制作会社勤務を経て、絵本作家となる。はじめて制作した絵本『やねうらおばけ』が、2014年第15回ピンポイント絵本コンペ優秀賞を受賞。繊細な鉛筆画で描き出す独特の世界が、読者を引きつける。作品に『そらからきたこいし』『やねうらべやのおばけ』(ともに偕成社)などがある。東京都在住。
みどころ
絵本を開くと、画面いっぱいに色んな表情をしたユーモラスなかいじゅうたちがふたりずつ登場します。
思いっきり笑っていたり、怒っていたり、泣いていたり、取っ組み合いのケンカをしていたり。
なにをしているのかな?・・・そう、彼らは遊んでいるのです。
笑わせていたり、怒らせちゃったり。時には恥ずかしくてお互いモジモジしていたり、知らんぷりしたり。
なんか、こういう子どもたち、よく見るよね。
ふたりでいると、いつも微笑みあってるだけじゃない。
これが「ともだち」なのかな。
じゃあ、ともだちとケンカしちゃった時はどうすればいいのかな。
どうすれば、自分の気持ちを相手に伝えられるのかな。
オランダの絵本作家ミース・ファン・ハウトによる、子どもたちが気持ちを素直に伝えるための“こころ絵本”。
内容はとってもシンプル。気持ちの変化が一言でつづられていくだけ。
だけど、まっくろな背景に色鮮やかで生き生きと踊る様な線で表現されたかいじゅうたちを見ていると、その時々の状況がどんどん頭に浮かんできます。
「このふたりは出会ったばかりかな」「この子がいたずらばかりしているんだろうな」「キライなわけじゃないけど・・・」
そんな風に読み解いていきながら、子どもたちの「ともだちづくり」を応援してくれているのがこの絵本なのかもしれません。ともだちができた時の、子どものドキドキした気持ちにも寄りそってくれます。
それにしても、かいじゅうたちのチャーミングなこと!!大人の私だって、なんだか真似して描いてみたくなっちゃいます。
この書籍を作った人
1962年オランダ南部のハペルトに生まれる。幼いころから父親がたくさんお話を聞かせてくれるという環境で育ち、自身も読書が大好きなだけではなく、絵を描くことに夢中になった。高校卒業後、デッサン、テキスタイル・アート、グラフィックデザインなどを学び、その後フリーのイラストレーター、デザイナーとして活躍する。本書および姉妹本の『ともだちになろう』(西村書店)は、子どもたちの感情に寄り添った新しい試みによる表現で、各国で高い評価を得ている。現在はオランダ北部にある小さな町ティナールロで夫と3人の子どもたちと暮らす。
この書籍を作った人
1978年神奈川県生まれ。東京学芸大学大学院修了。第37回日本児童文学者協会新人賞受賞。作品には絵本『おむすびにんじゃのおむすび ぽん』『おむすびにんじゃのおいしいごはん』(リーブル)、訳書に『ともだちになろう』『どんなきもち?』(西村書店)など。絵本や児童書を読み、味わうところから、さらに、それぞれが絵や詩や物語などの創作表現を楽しむことにつなげる「読み遊び」のワークショップ活動も大切にしている。