千両みかん
- 作:
- もとした いづみ
- 絵:
- 長谷川 義史
- 出版社:
- フレーベル館
少し昔、あつい夏のこと。大きな店の若旦那が病気になってしまいました。
「色つやのええ、ふっくらした……みかんや。みかんが食べたいねん」
番頭さんは、そんなことかと大笑い。
しかし、たいていのものが年中手に入る時代ではありません。
あちこち探し回り、やっとひとつ見つかりましたが……。
「せ、千両? みかんひとつが?」
江戸時代、大阪を舞台にしたこっけい話が絵本になりました。
食べものの旬や、お金の価値についても考えさせられます。
番頭さんは、すぐにみかんを買ってくる、と言います。
番頭さんは市場を探しまわりますが、夏の盛りに、冬の食べものであるみかんはどこにも売っていません。
ようやく見つかったみかんがひとつ。その値段はなんと……千両! お城が建てられるぐらいの大金です。