魔女たちのパーティー
- イラスト:
- エイドリアン・アダムズ
- 翻訳:
- 野口絵美
- 出版社:
- 徳間書店
絵本紹介
2025.10.08
10月のイベントの中でも、子どもたちに大人気のハロウィン! 街中にはハロウィングッズがあふれ、お菓子売り場にはハロウィン仕様のパッケージが所狭しと並びます。
今年はどんな仮装をしようか、期待に胸を膨らませる子も多いことでしょう。
ハロウィン仮装の定番と言えばやっぱり「魔女」。黒い衣装を身に着けて、箒や杖を手にしたら、ちょっぴりダークな気分が湧き出てくるかも? さらにここで紹介している魔女や魔法使いの本を読めば、見た目だけでなく心も立派な魔女になれるはずです。
さあ、ハロウィンの準備をはじめましょう!
みどころ
ハロウィーンの夜。仮装パーティーに行く途中で、ジャックは見たのです。月の前を横切る影、ほうきに乗った二人の魔女の姿を!
いつもなら勇気が出ないけれど、今日はハロウィーンです。おばけの仮装をしているし、ちょっとくらい怖くたって、へっちゃら、へっちゃら。
ジャックが魔女たちを追って暗い森の中へ入っていくと、森の空き地で何やらパーティーの準備をしている様子。
集まってきたのは、「こおに」に、「ひとくいおに」、そして、たくさんの魔女たち。
なんと、ごちそうは、コウモリのシチュー?!
暗い暗い夜の森、月の光と、森に飾られたカボチャのランタンが、闇を彩ります。
こっそり眺めていたジャックですが、ひとくいおにに見つかってしまって・・・。
ジャックは、無事に帰れるのでしょうか?
ちょっと怖いけれど美しく幻想的に描かれたハロウィーンの夜。
クラシカルな雰囲気もハロウィーンムードたっぷりです。
こんな怖いパーティーに出くわしたら、あなたは逃げたい?それとも混ざって楽しみたい?
ワクワク、ぞくぞくする一夜の冒険を描いた、アメリカの古典名作絵本。
新訳で待望の復刊です。
この書籍を作った人
1930年、アメリカ、ロード・アイランド生まれ。ロサンジェルスの美術学校で学ぶ。テレビ局のデザイナーとして活躍し、1970年より絵本を描き始める。主な作品に、「バートンの のりものえほん」シリーズ(金の星社)、『ヘスターとまじょ』(小峰書店)、『きょうりゅう きょうりゅう』(徳間書店)などがある。
この書籍を作った人
兵庫県生まれ。同志社大学文学部卒業。2013年『よいこはもうねるじかん』(絵/高畠 純、BL出版)でデビュー。作絵絵本に『かわいこちゃん』(BL出版)、『いねむりおばあちゃんとぼく』(国土社)、童話作品に『ウサギのトリン』シリーズ(絵/小林ゆき子、小峰書店)がある。近著に『ブービーとはじめてのプレゼント』(絵/高畠 純、講談社)、『いかあげ たこあげ』(絵/高畠 純、偕成社)、『まほうつかいミーネ はじめての おかね どうつかう?』(絵/すみもとななみ、東京書店)、『おかいものぶくろのうーちゃん』(絵/青山友美、BL出版)などがある。
この書籍を作った人
神奈川県生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。多くの幼児・児童向け書籍や雑誌を中心にイラストを制作。『クモのシルバーくん』(絵本塾出版)、『オーリンとバイオリン』(イマジネイション・プラス)、『やっちゃれ ほっちゃれ もっきっきー!』(文/おがわひろき、みらいパブリッシング)、『ほんとうは、どうしたいの? ミックをかえた たいようのことば』(文/由美村嬉々、講談社)、『まほうつかいミーネ はじめての おかね どうつかう?』(文/高畠じゅん子、東京書店)などがある。
出版社からの内容紹介
バーバ・ヤガーは醜い魔女。よく切れる包丁のようなその歯で、悪い子どもを食べるらしい!
むかしむかし、オルガという女の子がお父さんと二人なかよく、しあわせに暮らしていました。けれどあるとき、お父さんが再婚することになり、新しくやってきたお母さんは、とってもいじわるな人でした。しかも、その人のお姉さんときたら、あのおそろしい魔女のバーバ・ヤガーだったのです。こうしてオルガの生活は、なにもかもかわってしまいました…
これまで語り継がれてきたバーバ・ヤガーのお話にはない、魔女の移動手段や、イヌやネコの登場、オルガの家族背景など、時流にのった著者ならではの描写が盛りこまれている。
名作昔話を、こわすぎず、親しみやすく、現代にむけてアレンジした「世界の美しいおとぎ話」シリーズ1冊目。海外のお人形を思わせる大きな瞳、儚げな表情…アン・レイセンが描くイラストは、どこか影のある美しさを感じさせます。聞いたことはあるけどストーリーは知らない…そんな大人にも、おとぎ話の世界が広がるきっかけに。
この書籍を作った人
1933年アメリカ ロサンゼルス生まれ。高校卒業後ブルックリンの「プラット・インスティテュート」に入学。本のイラストレーションを学ぶ。ポーランド生まれのアニタ・ローベルと出会い結婚。『わたしの庭のバラの花』など、ローベルが文、アニタが作画を担当した絵本も出版されている。『ふたりはともだち』でコルデコット賞次賞と全米図書賞、『ふたりはいっしょ』でニューベリー賞、『どうぶつものがたり』でコルデコット賞を受賞。20世紀アメリカを代表する絵本作家となる。その他の作品に『ふくろうくん』『おはなしばんざい』(以上文化出版局刊)などがある。1987年ニューヨークの病院で他界。
この書籍を作った人
高校卒業後、渡英して音楽を勉強。翻訳学校にて、翻訳を学ぶ。訳書に『うみべのまちで』(BL出版)、『おでかけちゅうにたのしめる』シリーズ(ひさかたチャイルド)、『軋む心』(白水社)、共訳で『ライオン1頭』(BL出版)などがある。