どーーーぞ!
- 作:
- 大森 裕子
- 企画・原案:
- さかもと にこ
- 出版社:
- 白泉社
「おだんご どーーーぞ」のかけ声で串の部分を上にひっぱると、なんと驚き! おだんごがどんどん伸びていき……!? 毎月発売される新作絵本の中から、絵本ナビが自信をもっておすすめする「NEXTプラチナブック」。今回ご紹介するのは『どーーーぞ!』。kodomoe編集部「しかけえほんアイデアコンテスト」2023年のグランプリ受賞作から生まれたこの絵本。どんな内容なのでしょう?
NEXTプラチナブックとは…?
絵本ナビに寄せられたレビュー評価、レビュー数、販売実績など、独自のロジックにより算出された人気ランキングのうち、上位1000作品を「絵本ナビプラチナブック」として選出し、対象作品に「プラチナブックメダル」の目印をつけてご案内しています。
そして、毎月発売される新作絵本の中からも、注目作品を選びたい! そんな方におすすめするのが「NEXTプラチナブック」です。3か月に一度選書会議を行い、「次のプラチナブック」として編集長の磯崎が自信を持って推薦する作品を「NEXTプラチナブックメダル」の目印をつけてご案内します。
「おだんご どーーーぞ」
かけ声に合わせて、上の四角い部分を指でつまんで、ぐぐぐーっと上へ引っ張ってみると……
なんとびっくり。上にぐんぐん伸びて、おだんごは18段に!さくらもちやロールケーキまで挟まった、夢のようなおだんごの完成です。
ありそうでなかったこの形。それもそのはず、2023年に白泉社kodomoe編集部によって開催された「しかけえほんアイデアコンテスト」で見事グランプリを受賞したアイデアから誕生したしかけ絵本なのです。さかもとにこさんによる「ページが幼児の身長ぐらいまでなが〜く伸びる」という原案から、絵本作家・大森裕子さんによる構成・描きおろしで完成されたというこの絵本。
小さな子が全身を使って開くジャバラのページの迫力といったら!その長さはもちろん、積み重なっていく食べ物の絵の緻密さ、絶妙な組み合わせとバランス、合間に挟まれる遊びごころの数々に、大人だって目が釘付けになってしまうのです。そして、何と言っても美味しそう!!
初体験のしかけと、みんなの夢をかなえてくれる食べ物絵本。期待を持って、手に取ってみてください。
はみだせば、はみだすほど!?
絵本はすわって、ページをめくって楽しむもの。その形が一番絵本の世界の中に入り込むことができるのは、周知の事実です。でも、そこからはみだしているからこそ、面白がって喜んでしまう子どもたちの気持ちも、大いにわかりますよね。だって、立ち上がらないと全部を見ることができない絵本なんて、ねえ。さらに、しかけの驚きに負けないほど魅惑的な食べ物の描写や、あり得るようであり得ない料理の数々。ぐぐぐーっと開いたのに、すんなりページに収まっていくジャバラの仕組みなど、一冊まるごと読者を驚かせようと待ち構えている。そのくせ閉じてしまえば、とっても大人しい姿をしているこの絵本。しかけ絵本の世界は、まだまだ奥深いようですね。
この書籍を作った人
1974年神奈川県生まれ。東京藝術大学大学院在学中よりフリーランスで活動をはじめる。主な絵本に、『おすしのずかん』『パンのずかん』『ねこのずかん』「へんなえほん」シリーズ(白泉社)、「よこしまくん」シリーズ(偕成社)、『ぼく、あめふりお』(教育画劇)、『チュンとカァのじゃんけんぽん!』(PHP研究所)、『どうぶつまねっこたいそう』(交通新聞社)など多数。
この書籍を作った人
東北在住。2023年に白泉社 kodomoe編集部が開催した「しかけえほんアイデアコンテスト」でグランプリを受賞したアイデアが、本作の原案となった。
磯崎 園子(いそざき そのこ)
絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長。著書に『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』(ほるぷ出版)、『ママの心に寄りそう絵本たち』(自由国民社)、監修に『父母&保育園の先生おすすめの赤ちゃん絵本200冊』『父母&保育園の先生おすすめのシリーズ絵本200冊』(玄光社)がある。