表紙を見れば、一見普通のボードブック絵本。ページを縦に開くと最初に登場するのは、美味しそうなおだんご。そして呼びかけられます。
「おだんご どーーーぞ」
ページの上部に収められているジャバラの部分を上に伸ばしてみると……なんと驚き!3段だったおだんごがどんどん伸びて18段に。しかも、間に刺さっているのは、さくらもちにカステラ、大福にロールケーキまで。夢のようなおだんごが目のまえに現れます。
さらに、おでんやアイスクリーム。極めつけにハンバーガーも。「どーーーぞ」のかけ声でぐんぐん伸びて、信じられないほど豪華な食べ物が現れるのです。
ありそうでなかったこの形。それもそのはず、2023年に白泉社kodomoe編集部によって開催された「しかけえほんアイデアコンテスト」で見事グランプリを受賞したアイデアから誕生したしかけ絵本なのです。さかもとにこさんによる「ページが幼児の身長ぐらいまでなが〜く伸びる」という原案から、絵本作家・大森裕子さんによる構成・描きおろしで完成されたというこの絵本。
小さな子が全身を使って開くジャバラのページの迫力といったら!その長さはもちろん、積み重なっていく食べ物の絵の緻密さ、絶妙な組み合わせとバランス、合間に挟まれる遊びごころの数々に、大人だって目が釘付けになってしまうのです。そして、何と言っても美味しそう!!
初体験のしかけと、みんなの夢をかなえてくれる食べ物絵本。期待を持って、手に取ってみてください。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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