小学校の図書室に必ず並んでいる岡田淳さんの作品。岡田さんが20年描き続けた「こそあどの森の物語」シリーズは、専門家から「日本のムーミン谷」と言われているシリーズでもあります。「こそあどの森の物語」シリーズ20周年を記念し、神戸にある岡田淳さんのアトリエにお邪魔して、おはなしを伺いました。
●「こそあどの森の物語」シリーズの魅力をご紹介!
- こそあどの森の物語(1) ふしぎな木の実の料理法
- 作・絵:岡田 淳
- 出版社:理論社
内気なスキッパー少年の所に届いたのは固い固い“ポアポア”。 その料理法をめぐって森じゅうのみんなが知恵をしぼりますが…。

シリーズの見返しになっている「こそあどの森」の原画を見せていただきました
「この森でもなければ その森でもない あの森でもなければ どの森でもない」というフレーズがとっても印象的な「こそあどの森」は、5つのフシギな家に住む、住人たちのおはなしです。
●日本のエブリディ・マジックの旗手・岡田淳さんは元小学校の図工の先生!
『びりっかすの神様』(偕成社)や『ようこそ、おまけの時間に』、『学校ウサギをつかまえろ』、『二分間の冒険』など、児童文学が好きな方なら子どもの頃、手に取ったことがあると思います。これらもすべて岡田さんの作品。岡田さんは神戸大学教育学部美術家を卒業後、38年間小学校の図工教師をしながら物語を発表しつづけました。現在は、図工の先生を定年退職し、執筆のかたわら、小学校の演劇クラブにも関わっているそう。「こそあどの森」シリーズは岡田さんの中でも唯一のハイ・ファンタジー作品なんです。
※エブリディ・マジック…ファンタジーの一種。日常の中に不思議が混ざる形態の物語を指す。 別名:ロー・ファンタジー
ハイ・ファンタジー…異世界を舞台にしたファンタジー作品のジャンル
数々の物語が生まれた場所を感じながら、作者の岡田淳さんのインタビュー、スタートです。