───「WONDA」は全国の小・中・高校3万5000校が採用している百科事典「ポプラディア」シリーズの図鑑として2012年に創刊されたんですよね。「WONDA」全体のコンセプト、特徴を教えてもらえますか?

山口:五十音順の総合百科事典『ポプラディア』(全12巻)と、その姉妹編であるテーマ別の学習資料集『ポプラディア情報館』(全50巻)は、子どもたちが興味のあることには何でもこたえ、小・中学生がみずから課題を見つけて学習する「調べ学習」で使える内容をテーマにシリーズを作りつづけてきました。図鑑である「WONDA」もそのコンセプトを引き継いでいます。初めての調べ学習でも簡単に調べられるよう工夫をほどこして、教科書に載っている内容はさらに詳しく知識を深掘りできるよう、教科書と連動したページ作りをしています。

動物の骨を比べて紹介しているページ(『動物』)や、星と星の間隔の測り方を紹介しているページ(『星と星座』)など、教科書の内容をより詳しく、調べ学習に適した形で載せているのが「WONDA」ならでは!
●【動画で解説!】ポプラディア大図鑑 WONDA 「星と星座」 自由研究でつかってみよう

山口:昆虫を捕まえて名前を調べようと思ったとき、思うように種類を調べられないと、子どもは図鑑を見ることすらあきらめてしまいます。「WONDA」では、たとえば似ている種類の昆虫の見分けポイントなどを青い文字のキャプションで比較しやすく示して、子どもがひとめ見ただけでどの昆虫なのかパッと判別できるように工夫しています。
●動画で解説!ポプラディア大図鑑 WONDA 「昆虫」 図鑑の使い方

山口:特に調べることがないときでも、図鑑を眺めていることが楽しくなるように、最新の撮り下ろし写真、高精度のイラストを使用し、自然のすがたを躍動感のあるビジュアルで伝えることにこだわりました。特に「WONDAズーム」というページでは、生き物たちの不思議に満ちた生態を迫力満点の写真を使って紹介しています。

さらに…各巻の特典として、持って歩けるポケット図鑑『POCKET WONDA』もついています。この『POCKET WONDA』は各巻の内容をクイズ形式で学べるほか、外出先で調べられる内容が満載のお得な図鑑です!
※『イヌ・ネコ』はポケット図鑑ではなく、前述のシールが特典としてついています。
───ポケット図鑑もついて、いつでもどこでも「WONDA」を持ち歩けるんですね。「WONDA」シリーズ各巻に、色んなノウハウやこだわりがつまっているんですね。15巻の中で特に人気の高い巻、オススメの巻を教えてください。
堀田:『恐竜』『昆虫』『魚』など図鑑の定番はもちろん人気がありますが、『鉄道』と『大昔の生きもの』は特に人気が高く、珍しいラインナップなのでオススメです。
───『鉄道』は電車好きな男の子のハートをがっつり掴んだ作りですね。全国の鉄道車両約600種が載っているのは、鉄道ファンも納得する充実度だと思います。『大昔の生きもの』は『恐竜』とは違うんですか?

田之口:この巻はぼくが担当しました。『大昔の生きもの』は数十億年前の生命が誕生したばかりの太古の時代から、人類が誕生した数万年前までに生きていた、いわゆる恐竜以外の生き物を中心とした古生物、約600種を紹介しています。化石などを元にCGで描きおろしたイラストを多数掲載しているので、個人的には『恐竜』よりも面白いと思います。

「WONDA」創刊メンバーの一人、堀田貢太郎さん。
『昆虫』『魚』『鳥』を担当。───(中身を見て)これは見たことのない世界…気になりますね、じっくり読まなくちゃ。こうやって全巻を見ると、どの巻もみどころ満載ですね。
堀田:それぞれ面白さは異なりますが、16巻集めてはじめて分かる図鑑の面白さもあると思います。
ぜひシリーズを通して読んでいただきたいです。
田之口:調べ学習では、索引の使い方が特に重要だといわれています。子どもたちがひとりでも索引を使って調べられるよう、索引にも小さなこだわりをちりばめているところは「WONDA」ならではだと思います。
───索引のこだわり…というと?
堀田:例えば『昆虫』の図鑑で「アカトンボ」を調べようとしますよね。でも実は、「アカトンボ」という種名のトンボはいないんです。
───えっ? アカトンボはトンボの種類にはいないんですか!?

『昆虫』索引ページ。「アカトンボ」で引いても、
子ども達がさがしているトンボのページに行きつけるように
丁寧な工夫がほどこされています。堀田:いえ、「トンボ科アカネ属」のトンボをまとめて呼ぶ名前で、種名ではないんです。でも、多くの子どもは「アカトンボ」で索引を引くと思うんですよ。…だけど、たどりつけない。自分の調べ方で出てこないと、調べる作業自体がすぐにイヤになってしまいますよね。
調べることへの苦手意識を持たないよう、「WONDA」では、「子どもはこういうキーワードをきっかけに調べそうだな…」という言葉を推測し、なるべく多く索引に掲載して、調べやすい図鑑になるようにしています。
───索引にもそんなこだわりがあるなんて、今まで気がつきませんでした! 子どもが小さいうちから、一緒に索引で調べる習慣を付けたいなと思いました。最新刊『イヌ・ネコ』から「WONDA」全体のおはなしまで、色々伺いましたが、最後に「WONDA」シリーズをどのように使ってほしいか、メッセージをお願いします。

山口:図鑑には2種類使い方があると思っています。
ひとつは何か調べたいと思ったときに調べる。
もうひとつは最初からペラペラめくって楽しむ。
「WONDA」では両方の楽しみ方をしてもらいたいと思います。毎日調べたいことがある訳じゃないと思うけれど、めくっていくと面白い発見があるかもしれないし、自分で虫を捕まえたり、植物を採取したりしたときに、図鑑を使って調べて、自分で見つけたものの名前が分かったときの喜びを体感してほしいです。
堀田:ぜひ、16巻までそろえてほしいです。『大昔の生きもの』や『恐竜』などは、図鑑でしか見られない詳細な情報や迫力があると思います。見たらきっと面白くて、どんどん知りたくなると思うので、気になる巻は手に取ってみてもらえたら嬉しいです。
田之口:最新刊『イヌ・ネコ』は、女の子やお母さんなど、今まで図鑑と接してこなかった人たちにも楽しんでもらえると思います。
まずはイヌとネコのかわいさを感じてもらって、そこから特徴や生態などにどんどん興味を持ってもらえたら嬉しいです。
420種類以上のイヌとネコが全部そろっているシールだけでもかなり珍しいと思うので、いろんなところに貼って楽しんでください。

───ありがとうございました! 『イヌ・ネコ』はもちろん、「WONDA」シリーズの既刊もたくさんの子どもたちに読んでほしいですね。

全巻の詳しい情報満載!「ポプラディア大図鑑 WONDA」ページをチェックしてみてくださいね!
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●使ってみたよ! 『イヌ・ネコ』
絵本ナビスタッフが子どもと一緒にWONDA『イヌ・ネコ』を使ってみました。図鑑を持ってネコを飼っているお友達のおうちへ!
生まれて初めて触れ合う本物のネコ。ドキドキしながら煮干しをあげたり猫じゃらしで興味を引いたり…かわいい!
飼っている「スコティッシュ・フォールド」を図鑑で調べて「耳が折れてるんだね」「毛の色と長さが写真のネコと違うね」と、その特徴を見比べていました。

インタビュー: 竹原雅子 (絵本ナビ編集部)
文・構成: 木村春子(絵本ナビライター)
撮影:所靖子