おかっぱ頭にまっ赤なほっぺのとてもかわいい二人組、チリとチリリが自転車に乗って、少し不思議な体験をする「チリとチリリ」シリーズ。
2003年に第1作目『チリとチリリ』が出版されて、今年で16年。
9月に待望の第7作目『チリとチリリ あめのひのおはなし』が出版されました。
作者のどいかやさんは、「チリとチリリ」が暮らしているような素敵な森の中のお家で、豊かな自然とネコたちに囲まれて絵本を作っています。
今回、どいかやさんのアトリエにお邪魔して、「チリとチリリ」シリーズ最新刊のお話を伺いました。
くもり空のある日、自転車で出かけたチリとチリリ。すると、雨がふってきました。ふたりは、雨の日だけ開いているお店を見つけて……。 シリーズ第7作目は、 チリとチリリが摩訶不思議な体験をする雨の日のおはなしです!
●「チリとチリリ」ってどんな絵本? 魅力を探ってみよう!
魅力@ チリとチリリがかわいい!
シリーズの魅力はなんといっても、主人公、チリとチリリのふたり。
かわいいおかっぱ頭と健康的なまっ赤なほっぺは、おしゃれだけどどこか懐かしさも感じます。
いつもふたり一緒。どこへでも自転車に乗っていくふたりの姿に憧れる読者もたくさん!
魅力A 登場する生き物がかわいい!
チリとチリリが自転車を走らせると、様々な生き物との出会いがあります。
シカやタヌキ、ハナバチ、クマ、アナグマ……。
これらの生き物には実は共通点があるんです。それは、日本に生息するということ。
里山に暮らし、自然を身近に感じているどいかやさんの思いがこもっています。
●このキャラクターにも注目!
魅力B 出てくる食べ物がおいしそう!
出かけた先でふるまわれる食べ物は、「いったいどんな味がするんだろう?」とイメージが膨らむ素敵な名前とビジュアルのものばかり。
そんなおいしそうな食べ物たちも作品の魅力です。
●あなたはどれから読む? 既刊の6冊をご紹介!
- チリとチリリ うみのおはなし
- 作:どい かや
- 出版社:アリス館
チリとチリリが自転車に乗って海の中を探検。輝く海の世界で、楽しい出会いとすてきな宝物を見つけます。大好評『チリとチリリ』の第2弾。
- チリとチリリ まちのおはなし
- 作:どい かや
- 出版社:アリス館
チリとチリリが自転車に乗って、まちの中を探検。 糸屋さんでは、花で染められたきれいな糸を見つけ、織りもの屋さんですてきなマフラーを編んでもらいます。 幸せいっぱいの一日です。
はらっぱであそんでいたチリとチリリ。草むらをぬけると、大きなシロツメクサが! ハナバチがやってきたので、ふたりはついていってみることにしました。虫たちのあとをついていきながら、ふたりが体験する不思議ですてきな一日を描いた絵本。
初雪がふった日、チリとチリリは自転車で森へ出かけました。まっ白な森を進むと氷の扉があり、中に入るとそこには……。別世界のような雪の森での体験を描いたあたたかい物語。
- チリとチリリ ちかのおはなし
- 作:どい かや
- 出版社:アリス館
チリとチリリの家の地下で、大きな音がして何かが逃げていきました。ふたりは自転車で追いかけましたが、見失ってしまい……。 好評「チリとチリリ」シリーズ第6弾。チリとチリリの心躍るすてきな地下の探検を描いた物語です。
●どいかやさんってどんな人?
1969年、東京都生まれ。東京造形大学デザイン学科卒業。
ネコたちと暮らす日々の中から、自然や生物への愛情あふれる作品を発表している。
絵本の作品に「チリとチリリ」シリーズ、『ぼくたちねこなの ゆかいな8ぴき』(アリス館)、『パンちゃんのおさんぽ』(BL出版)、『ハーニャの庭で』(偕成社)、『チップとチョコのおでかけ』『チップとチョコの おつかい』『チップとチョコのおるすばん』(文溪堂)、『くりちゃんと ひまわりのたね』『くりちゃんとピーとナーとツー』(ポプラ社)、など多数。
『アイヌのむかしばなし ひまなこなべ』(文:萱野茂、あすなろ書房)で産経児童出版文化賞 産経新聞社賞を受賞。
どいかやさんのアトリエにお邪魔しました。
●『チリとチリリ あめのひのおはなし』の動画公開中!
いかがでしたか?
次のページから新刊『チリとチリリ あめのひのおはなし』について、インタビューを掲載します。