- どこ? めいろで さがしもの
- 作:山形 明美
- 出版社:講談社
刊行10周年、シリーズ55万部突破! 大人気さがしもの絵本待望の最新刊。「めいろ」をたどりながら「さがしもの」も楽しめる!つくえのうえのスケッチブックをひろげると……、赤いやじるしからはじまる、めいろの道。青いやじるしのゴールまで、ちゃんとだとりつけるかな? くねくね道をたどりながら、たくさんのさがしものを見つけてください!
広―いスタジオの中で撮影真っ最中!
カメラマンの方が頑張っている間に、インタビューを伺いました。
───「どこ?」シリーズは今年で10周年を迎えられるんですよね!おめでとうございます!
───「どこ?」シリーズは、毎回、日常にあるものが入り口となって、不思議な世界へと入っていき、そこでいろんなものを探していくストーリーがとても魅力ですよね。ちなみに、最新作のテーマはどこ?
今回は「めいろで さがしもの」というタイトルです。今までのさがしもの遊びに加えて、めいろでも楽しんでもらえる、新しい形にチャレンジしました。
───子どもは、探し絵も迷路も大好きですよね! クロやムクなど、毎回、物語を案内してくれる動物達もとっても可愛いですが、今回は誰が案内役なのですか?
今回は、読者のみなさん自身がめいろの主人公になっていただきたかったので、あえて案内役は作らなかったんですよ。その代わり、各ページに必ずアヒルとフクロウとリンゴが登場します。
───今、撮影している子ども部屋にもいますよね。早速見つけました!
今回、物語の入り口は姉弟の子ども部屋です。今撮影しているのは最後のページで整頓されていますが、最初のページは散らかっているんです。ライティングが決まったら、今度は部屋中に物を散らかして撮影します。
───想像していた以上にミニチュアが細かくて、すごく作りこまれているセットに感動しました! 撮影ではほとんどCGを使わないというのは本当ですか?
はい。手作りできるものはなるべく手作りして撮影に臨むようにしています。パソコンでの修正も最小限にとどめて、一発撮りにこだわっているんです。
───撮影方法もすごく気になるのですが、このセットを作るのにどのくらい時間がかかっているのですか?
1場面の撮影準備に、大体1ヶ月くらいかかります。奥行きがあるものなどは1ヶ月半から2ヶ月くらいかかることもあります。
───1ヶ月! 撮影は1場面ごとに行われるんですか?
───今まで撮影したセットは残しているんですか?
セットによってはかなり大きいものもあるので、小物類を残して、あとは全部解体してしまいます。
───1ヶ月もかかって作ったセットなのに、もったいない!! …でも保存しておくのも大変ですよね。今回のめいろでは今までと違った苦労などはありましたか?
───撮影までの大まかなスケジュールを教えていただけますか?
最初にラフを描いて、作りたい場面のイメージを作ります。撮影終了後に、編集者さんとカメラマンさんと次回の撮影についての打ち合わせや、撮影方法、イメージ交換して、その後はひたすら制作。時間がタイトだと家族も巻き込んで作成します(笑)。立体が出来上がったら、私のほうで一度撮影して、編集者さんに確認してもらいます。撮影当日は、場面で使う小物を全部車でスタジオに運びこみ、1日掛かりで撮影します。…という流れをつかめたのは、ここ2,3年で、最初の頃は本当に手探りで、行き当たりばったりで撮影していました。
───最初の頃の撮影で苦労したことはどんなことですか?
───撮影はページの最初から順番に行うのですか?