「ホジ?(だれかいる?)」「カリブ!(おはいり!)」は、ケニアの挨拶。にわとりが鳴いて、朝がきたら、「ホジ?」と呼びかけておかあさんの小屋へ。できたてのおかゆを食べて、さあ、一日のはじまりです。朝起こしてくれるのは、にわとりの声。スナックは、空を飛んでいる虫。ボールの代わりをするのは、丸めたぼろ布! 生活の仕方や習慣はちがっても、いきいきとした少年の心は同じです。少年の目でケニアの村の一日を鮮やかに描いた作品。
地球儀の上だけでなく、生活習慣や文化の上でも遠い国、ケニアのお話。
言語の響き、朝の風景、そのどれもが、未知の世界の新鮮な空気を運んできてくれます。
全般にわたって、人々の大らかさと、母なる大地の温かさにあふれ、生きていることのしあわせがじわじわと伝わってくるような作品です。
子ども時代の1日1日がこんなふうであったらいいな、と親としての願いがこみ上げてきます。 (ガーリャさん 40代・ママ 女の子6歳)
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