エミリーとウサギのスタンリーは、毎日いっしょに冒険にでかけて楽しんでいます。おばかでわがままな女王さまがスタンレーをほしがり、お城から何度も使いをよこしますが、エミリーはきっぱりことわりました。ところが、ある朝…!
とびらのところから、遊び心いっぱいの絵が!
イラストと、写真をコラボさせておもしろいんです。茶目っ気たっぷりな作者の遊び心が感じられ、お話の展開に期待がふくらみます。
ぬいぐるみがどんなにくたびれていても、いっしょに長くいるぶん、愛着もいっぱい感じられますよね。エミリー・ブラウンもそう。女王さまがほしいっていっても、あげるわけにはいかないのです。
女王さまからのプレゼント攻撃にも屈せずに、ひたすらうさぎのスタンリーを渡さないでいる彼女の根性に、スタンリーへの無限の愛を感じました。
スタンリーをほしがる女王さまに、エミリー・ブラウンが提言するところ、いいですね。自分がどんなにスタンリーを愛しているかをわかってもらいたい気持ちがとってもよく伝わってきます。
大好きなものとはいつでもいつまでもいっしょにいたい!
っていうメッセージを、読み手がしっかり受け止められる、そんな絵本です。 (けいご!さん 30代・ママ 女の子9歳、男の子5歳)
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