夏の日が暮れるころ、ひでちゃんたちは村はずれの沢に蛍とりに出かけます。暗くなった沢を進んでいくと、大きな火の玉みたいなものがとんできてびっくりしますが、それは蛍の群れでした。それを網でとり、家に持ち帰って、おばあちゃんも見てもらおうと庭に放ちます。50年ちかく前の長野県佐久地方の子どもたちの生活を描く“のらっこの絵本”シリーズ8作目です。
暗くなった野辺に、ほたるがりに行った、遠い昔を思い出します。
その田舎は、川も治水工事ですっかり変わり、ほたるもいなくなってしまったように思います。
こんな風景があったのだと、子どもたちに伝えるとき、懐かしい思い出が浮かび上がってきます。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
|