17歳という史上最年少の若さでノーベル平和賞を受賞した少女、マララ・ユスフザイさん。パキスタンで暮らしていた彼女は、「すべての女の子には教育を受ける権利がある」と公に発言していたため、その考え方を否定する武装集団タリバンに銃撃されました。2012年10月、彼女は15歳で、学校から帰る途中でした。
マララさんはイギリスに運ばれて治療をうけ、命をとりとめました。このときから彼女は世界中の注目を集め、イギリスの学校に通いながら、以前にも増して強い信念を持って、世界中のすべての子どもが教育を受けられるようにするための活動を行っています。その勇気と努力は世界の多くの人々に感銘を与えました。30を超える賞を受賞し、国連が彼女の誕生日である7月12日を「マララ・デー」とすることを宣言し、そしてノーベル平和賞を受賞することになったのです。 (巻末には、2013年7月12日のマララさんの誕生日「マララ・デー」に行われた彼女のスピーチの一部が、漢字のすべてにふりがな入りで掲載されています)
この絵本は、そんなマララさんに共感した世界中の女の子たちが、マララさんへメッセージを送る写真絵本です。 「親愛なるマララへ あなたに会ったことはないけれど、なんだか親しみを感じるわ」と始まる1つ1つのページには、ペルー、ニジェール、エルサルバドル、インドネシア、ニカラグア、ネパールといった国々の少女たちの写真が続きます。 写真の一枚一枚が、綴られる一言一言が、日本の少女達の胸に響くことでしょう。 「みんな、あなたといっしょに手をあげるよ。マララはわたしたちの代表だから。」
大人からの押しつけではなく、子どもたち自身が感じ、考えることを促してくれるこの写真絵本は、大人になってもずっと記憶に残る一冊となるにちがいありません。そして私たち大人の胸にも、やはり深い共感をもたらしてくれるのです。
(金柿秀幸 絵本ナビ事務局長)
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女性への教育の必要性や平和を訴えていたマララ・ユスフザイさんは、武装集団タリバンに銃撃されても屈しません。そんなマララさんに勇気をもらった世界中の女の子からマララさんにあてたメッセージを美しい写真とともにつづる絵本。
親愛なるマララ、あなたに会ったことはないけど、なんだか親しみを感じるわ――。 マララ・ユスフザイは、みんなに勇気を与えてくれる女の子です。パキスタンに暮らしていたマララは、学校にかよいたいとのぞんだために、武装集団タリバンに銃撃されました。そのときからマララは世界中の人々に注目されるようになりました。マララの勇気は、世界中の女の子たちの権利を守る声になったのです。 本書は、美しい写真とともにつづられたマララへのメッセージです。世界中の女の子たちがマララに共感し、姉妹のような愛情をいだき、称賛の声をおくっています。女の子が学校へ通えるようになるには、貧困や差別、暴力など、乗り越えなければならない障害があるということを、多くの女の子たちが身をもって知っています。そんな女の子たちはこう思っています。「マララはわたしたちのリーダー、わたしたちの味方、わたしたちの仲間なの」と。 2014年10月、史上最年少でノーベル平和賞を受賞。マララに勇気をもらった世界中の女の子たちからのメッセージをつづる写真絵本。巻末ではマララが国連でスピーチした内容を子ども向けにわかりやすく紹介。
中学校での読み聞かせ会用に購入しました。ほんの少し年上の少女が銃撃された後も、教育の大切さを訴え続け、ノーベル平和賞を受賞し、世界を変えていこうとする姿を知ることは、自分の生き方と照らし合わせて今後の生き方について考えていく彼らに大きな影響を与えると思います。長さ的にも読み聞かせ会にぴったりなので、大切に読み広めていきたい一冊と出会えたことに感謝しています! (ちょてぃさん 40代・ママ 女の子13歳、女の子9歳)
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