『ぐりとぐら』をはじめ、世代を超えて愛される大ロングセラーを生む児童文学作家・中川李枝子さん。81歳になる中川さんの創作の土台は、自身の子ども時代に魅了された岩波少年文庫。そして、17年間の保育士経験です。
子どもたちの現場で、子どもと真剣に向き合ってきた中川さんは「子どもはすばらしい先生」「この世で子どもほど面白く、愛すべきものはない」と繰り返します。戦前戦後を経験し、母として、保育士として、児童文学作家として生きた中川さんのしなやかな80年を散りばめることで、女性としていかに生きるかを、子どもが備える力を、見つめなおせます。
悩める現代の母たちへ、未知の育児に不安を抱くプレ母たちへ贈る応援歌です。
※日経DUAL連載「ママ、もっと自信を持って!」を再構築・編集。
●なかがわりえこ96作品リスト付き!
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『ぐりとぐら』の誕生秘話が、ここにある。保育士として働いた17年間、子どもから教えてもらったことは、子どもはみんな「お母さんが大好き」ということでした。
第1部 子どもと本が教えてくれた―私の保育士時代、子ども時代(保育園の子どもたちに教えてもらったこと―目指したのは日本一の保育士;みんな、本が教えてくれた―子どもは大人をしっかり見ている;子どもに学んだ童話の書き方―『いやいやえん』「ぐりとぐら」が生まれるまで;お母さんはみんなきらきらしている―育てる楽しみを味わって)
第2部 ママ、もっと自信をもって―悩めるママと中川李枝子さんの子育てQ&A(1歳の娘にどう遊んであげればいいかわかりません;イヤイヤ期の3歳の長男についいら立ってしまいます;「保育園に預けるのはかわいそう」と母に言われたら;どんなときに「ダメ!」と子どもに言えばいいのでしょう;保育園と幼稚園、どちらがいいのでしょうか?;わが子の成長をついほかの子と比べてしまいます;天使だった息子が言うことを聞いてくれなくなりました;PTA活動、働く女性が専業ママと仲よくする方法は?;子どもと一緒に読むおすすめの絵本を教えてください;みどり保育園のクリスマス会について教えてください)
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