「きょうは ねみちゃんを おどかしちゃおう」と、ルンルン顔のねずみくん。
白いシーツをかぶって……「おばけだぞ〜」
ねみちゃんはびっくり。「きゃ〜」と悲鳴をあげます。
味をしめたねずみくん。「もっと だれかを おどかそう」
出会った誰かに「おばけだぞ〜」
すると相手も……「おばけだぞ〜」
誰? 誰?
ねずみくんはしっぽで。ぞうさんは鼻で相手がわかっちゃいます。
らいおんさんに、うさぎさん、あひるさん。
みんなそれぞれ「おばけだぞ〜」とシーツをかぶって出てきますが、お互いすぐにわかってがっかり顔。
でもめげずにみんなで「おばけだぞ〜」!
さて、最後に出てきたのは……。
あたまにちょんちょんとふたつ突き出たものがあるから、
リボンのねみちゃん……じゃないの!?
みなさんはいったい誰だと思いますか?
ねずみくんのちょっとだけこわ〜いおはなし。
シーツの下にいるのは、よく知っている顔のはずなのに、実際に顔が見えるまでドキドキしちゃう……。
こわいけど、たまらないですよね。
知っている顔が現れたときのほっとした気持ちと言ったら。
お子さんもきっとにっこり。2回目以降は「これはライオンさんだよ!」「うさぎさんだよ!」とはりきって教えてくれるかも。
最後、みんなの「えっ」と振り向く顔、「ゾ〜」という顔は、見開きに表情と動作が大きく描かれ、見ごたえあります。
おばけが好きな子に、ぜひどうぞ。
めくるタイミングを工夫して、「ゾ〜」とする読み聞かせを楽しんでくださいね!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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