奴隷として生きなければならない、とはどういうことなのでしょうか。奴隷は、家具や家畜とおなじように、だれかの持ち物としてあつかわれ、主人が売ると決めたら、本人の気持ちなど関係なく売られてしまいます。家族が売られていくのを見ても、どうすることもできないのです。ヘンリーはそんな奴隷のひとりでした。
この絵本は6歳になったばかりの娘と読みました。
年齢的に難しいかなと思っていましたが きちんと最後まで聞いていました。
でも娘の頭の中にはハテナマークがたくさん出てきたようで
しょっぱなから「どれいってなに?」と聞かれました。
私は言葉に詰まってしまいました。
なぜって先日 「どんな人も同じくらい大事なんだよ」なんて話を娘としたばかりだったからです。
主人に仕える奴隷たちの全く自由にならない生活なんて
今の娘にはピンとくるはずがなく
人を売買するだなんて本当に「???」な世界だったと思います。
ヘンリー・ブラウンが自由を勝ち取るために取った方法のところは
少しユーモアっぽかったのが興味深かったみたいです。
世の中はやはり全部が全部平等ではないということは
だんだんと娘も判ってくると思います。
そういうときにまた娘と読めたらなと思いました。
コールデコット賞受賞した絵本というのも頷けます。
内容もすばらしいしイラストも好みです。 (さえら♪さん 40代・ママ 女の子6歳)
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