タイトルと表紙の絵に惹かれて図書館から借りてきました。王様は、冠を被ることが大好きで、冠がとてもよく似合う王様でしたが、この世で一番大事なおきさきがなくなってからは、自分の悲しみを表わすために逆さに被るようになりました。なくなったおきさきが、太陽の国にあるという、太陽の木の枝をほしがっていたことを忘れずになくなってからも深くおきさきを愛していることに感動しました。貧乏なジプシーの若者は、働いている時に石のかけらが右の目にあたって見えなくなっても、くよくよせずに、「運がよかったのさ。かた目だけで助かったんだから!左の目だけだって、世の中はみられるさ!」と、前向きな性格が素敵だなあと思いました。太陽の木の枝を危ない目にあいながら、手に入れて帰って来た若者を大好きになった王女と結婚できたのもよかったのですが、太陽の木の枝でおきさきが生き返って、王様が大好きな王冠をまた元のように被れたことがよかったなあと思いました。きっと若者も王様のように王女をいつまでも深く愛していって幸せに暮らしていくだろうと思いました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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