バターとお砂糖、小麦粉をこねて、形を作ってオーブンへ。ふわーんと、あまーい香ばしい香りが広がって・・・。お菓子作りの中でも、クッキーを焼く楽しさって格別です。ココア生地と合わせて模様を作るクッキーや、気に入った形を生地から抜いて作る型抜きクッキー、卵白とお砂糖で色とりどりの飾りつけをするアイシングクッキー・・・。出来上がりの可愛らしさも、たまらないですよね。
そんな、女の子たちの、いえいえ、甘いもの大好きな人たちみんなの、「うっとり」がつまった、クッキーの絵本の登場です。表紙の、お砂糖みたいなピンク色に、こんがり焼けたクッキーたち。「かわいい!」「おいしそう!」という声が聞こえそう。
これは、クッキーのおうさまとおうじょさまのくらす、おとぎの国の物語。
クッキーのお城には、何でもほしいものを焼いてくれるクッキーのコックさんがいます。子どもがほしいおうさまとおうじょさまは、かわいいクッキーのおひめさまを、コックさんに作ってもらいました。そして、クッキーひめのために、たくさんのものが作られました。クッキーのコップやおさら、たくさんのぼうしや、くつ、ゾウやうま、楽器や、新しい部屋。
けれども、クッキーひめはひとりぼっち。遊ぶものがたくさんあっても一緒に遊ぶ子どもがいないのです。
クッキーひめは、いいことを思いつきました。
お城から、クッキーを焼くけむりが、もく もく もく。もく もく もく。
クッキーひめが思いついたこと、それは・・・?!
読み終わって、「今すぐクッキーを焼きたくなっちゃった!」 そんな方もご安心。絵本のカバーには、クッキーひめのクッキーレシピがついています。思う存分、自分だけのあまいお話の続きを味わってくださいね。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
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