キツネとねがいごと」 みんなの声

キツネとねがいごと 作:カトリーン・シェーラー
訳:松永 美穂
出版社:西村書店
税込価格:\1,650
発行日:2017年04月
ISBN:9784890139798
評価スコア 4.49
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みんなの声 総数 36
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36件見つかりました

  • 生きること。死ぬこと。

    同じ作者の作品『ちょっとまって、きつねさん!』や『ヨハンナの電車のたび』が良かったので、こちらも期待していました。
    死神を捕まえ、永遠の命を手に入れたキツネのお話です。
    生きること。死ぬこと。大切なことはどんなことなのか。いろいろと考えさせられました。
    我が家の子供たちは、まだ身近な人間の死を知らないので、おはなしで死ということを感じたり考えたりすることができたのは良い経験になったと思います。
    折に触れて、読み返したい絵本です。

    投稿日:2017/06/17

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  • 年をとるということは、哀しいことであり、誰もが受け入れなければいけないことだと、しみじみと感じさせられました。
    年をとって思うように体が動かなくなったキツネが願ったのは、食べることでした。
    願いがかなったキツネは、次にいつまでも生きることを願いました。
    自分の死神を、魔法でリンゴの木に固定してしまいました。
    でも、奥さんがなくなり、子どもや孫たちが育ち、老いと孤独ほどつらいものはありませんでしたね。
    キツネの最後のねがいごとは、安らかな死を受け入れること。
    死神とキツネが抱き合う場面には、涙が出そうになりました。

    投稿日:2017/06/18

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  • 優しい死神

    子供には少し難しいかもしれませんが、淡々とした中に強いメッセージがあって良いと思いました。
    死神がなんとなく穏やかで強面とはかけ離れたキャラクターなのがいいです。死を怖いものとは思わせないようにああいう見た目にしたのかな?
    命について考えるきっかけを与えてくれる本でした。

    投稿日:2017/06/16

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  • 生と死と

    「いつまでも生きていたい」・・すべての人が望む願い事ではないでしょうか。
    果たして、永遠の命を手に入れたなら、本当に幸せになれるのか。
    この絵本を通して、色々と考えさせられました。

    昔から「生死一如」と言われるように、生まれたからには必ず死がやってきます。
    生と死は全く異なるもののように感じますが、実は切っても切り離せないものであり、生の中に死があり、死の中に生がある。
    この絵本の表紙と裏表紙の絵は、まさに生と死は背中合わせにあることを教えてくれています。

    命は限りあるものだからこそ、一日一日を大切に愛おしんで生きていきたい。
    最後、キツネが微笑んで死神と抱き合っている場面が心に響きました。
    死と向き合い、死を受け入れてこの世を去ったキツネの最期に、温かいものを感じました。

    投稿日:2017/06/16

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  • あたたかい絵

    • みいのさん
    • 50代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子14歳

    人生の折り返し地点を過ぎた私の立場で読むと、賢いキツネにしては願い事が甘かったと感じました。
    人生にとって重要なことは、長さではないと、改めて思いました。
    この絵本の魅力は、重いテーマを絵が温かく表現してくれているところにあります。
    そばに死神がいても、キツネの夫婦はとても幸せそうです。

    投稿日:2017/06/18

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  • 生き続けるということ。

    • ととくろさん
    • 30代
    • ママ
    • 千葉県
    • 女の子8歳、女の子4歳

    動物が出てくる絵本、
    助けたお礼にかけてくれる魔法という設定。
    このようなウキウキする要素がありながら、
    意外に重いテーマです。
    最後は死神との二人きりなのですから。

    キツネは生き続けることの辛さに気づきます。
    最後には木に縛り付けた命令をとき、
    死神を受け入れるのです。
    悟り。
    このようなファンタジー要素を含んだ物語ですが、
    実際に生きる者はそうなるであろう、と
    思わせる説得力があります。

    終わりがあるから
    人生は大事で愛おしい。
    そんな単純なことをサラッと教えてくれる絵本です。

    投稿日:2017/06/08

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  • 死ぬのはかわいそう?

    イラストがとてもかわいいです。
    キツネのもふもふ感が出ていて見ているだけで楽しい1冊。
    死神もものすごくかわいいです。

    でも内容は泣けます。
    長生きすることが最良のことなのか?
    生きていくのはつらいことなのか?

    3歳の息子は、「死ぬのはかわいそうだね」と言っていました。
    それ以外の、単純ではない感想が出てくる日が楽しみです。

    投稿日:2017/06/13

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  • 死神の描き方がいい

    死神、というとただただ怖いもののように思います。
    この絵本の中で、キツネは自分の死神を捕まえる事に成功します。
    でも、キツネを待っていたのは幸せな時間だけではなく…。
    5歳の息子には難しいストーリー展開でした。
    どちらかというと親の私がジーンときた話です。
    今を大事に生きていこうと前向きに思いました。

    投稿日:2017/06/10

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  • 命をまっとう

    納得いかないまま死を迎えたくない。

    もしも今、わたしの目の前に死神が現れて、このきつねのような能力が使えたとしたら、同じことをするかもしれないなと思いました。

    死の影におびえることのない、平穏な毎日。
    でも、いくらじぶんが死ななくても、ひとり取り残されるのは、悲しすぎます。

    それでもただひとり、じぶんの命をまっとうしようとするキツネの姿が、衝撃的でした。

    すべてを失うまで生きたキツネ。
    きっと、すべてに納得したのでしょう。
    とても安らかで、しあわそうな最期でした。

    投稿日:2017/06/13

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  • 限られた時間の中で

    最後の場面に、心を掴まれました。
    あたりまえのことだけれど、命には限りがあるんだなあ。
    その限られた時間の中で、どんなことを幸せに思うのかは人それぞれですが、
    一日一日を大切に暮らしてゆけば、
    ほんとうは、それで充分に満足できるのかもしれないと思いました。

    投稿日:2017/06/14

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