ねえ、おぼえてる?(偕成社)
国際アンデルセン賞画家賞受賞作家最新刊
かむもかまぬも神だのみ めちゃヘンな早口ことば(小学館集英社プロダクション)
これ、言える? 言えたらヒーロー! みんなで遊べる! 一瞬で噛んじゃうヘンテコ早口ことば!
並び替え
13件見つかりました
宮沢賢治の作品の絵本化です。 題名は作者の創作のようですね。 赤い毛布にくるまって、雪丘を歩いていく子ども。 そこへ、雪童子、雪狼、雪婆んごが現れ、雪を降らせるのです。 水仙月の四日だから。 雪の非情さを知り尽くした作者だからこその感性でしょうか。 でも、ある雪童子は、そっと助けてあげるのですね。 雪をこのような様々なキャラクターで造形した宮沢賢治の世界観に圧倒されます。 黒井健さんの絵は、控えめながら、雪童子たちの存在感のように伴走します。 やどりぎというアイテムが効いています。
投稿日:2023/02/10
宮沢賢治の作品で好きなお話がいくつかあるので、他の作品も読みたいと思いつつ、少し読みかけて難解に感じ敬遠してしまうことがあります。 今回は黒井健さんの絵のおかげで、お話を深く鑑賞することができました。 この本に描かれている雪景色、やどり木、星空・・・。 賢治はこんな風景を見いて、このお話を創作したのではないかしら、と思いました。 冬になると暴風雪の被害や、運悪く犠牲になってしまった方のニュースを耳にします。 赤い毛布を着た子どもの命は助かったようで、ほっとしましたが、人間が太刀打ちできない大自然の厳しさを感じました。
投稿日:2015/03/23
黒井健さんというと『ごんぎつね』や『手ぶくろを買いに』など、新美南吉のお話の絵を描いた人というイメージでしたが、このお話にもピッタリでした。 ページを開くと、ひんやりとした透明感のある空気が漂っています。 水仙月というのは、雪があまり降らない地域で住んでいるとピンとこないのですが、雪国にはきっとそういう頃があるんでしょうね。自然の神秘のようなものを感じました。
投稿日:2014/07/02
黒井健さんの描かれる世界は、いつもとても幻想的で美しいですよね。 今回の作品も、どう描いたらこんな美しい世界が表現できるんだろうと、ただただ驚くばかりです。雪の世界が見事に表現されています。 お話はやや読みづらい部分もあるのですが、絵を眺めているだけでお話の内容がよくわかります。 娘のお友達によく似た顔の女の子で、親近感がわきました! 心からうっとりする作品です♪
投稿日:2014/07/03
水仙月の四日。春の訪れの前に最後の雪を雪婆と雪童子で降らせます。吹雪で雪が積もっていくなか、赤い毛布の女の子が倒れ、力尽きてしまいます。雪童子が助けようと何度も手をさしのべる姿に心打たれました。翌日お父さんが来てくれ女の子は無事に助かりほっとしました。 透明感ある絵と雪童子の雰囲気が物語によく合っていました。 雪の降る場面も光の差し込む感じもとても素敵でした。
雪童子と子どもの、心温まるお話になっています。ちょっとどきどきして怖いような気もするけど、心があったかくなります。雪の日の絵がとても美しいと感じました。真っ白い雪の中の赤い毛布。雪の中を歩いているこども、真っ青な空を見上げる熊の毛皮の雪童子、真っ赤な下をもつ雪狼、、、。それぞれの色が醸し出す雰囲気にはっとさせられます。正座、夜空、雪一面の様子。どれも透明感あふれる絵になっていて、どんどんお話に吸い込まれていきます。絵本となっていますが読み込んでいくには子どもには難しいかもしれません。むしろ中学生以上、そして大人たちが読み、心ふるわせてほしい。
投稿日:2014/06/27
透明感のある、美しい絵でしたね。 もちろん、雪は美しいだけではなく、恐ろしい一面もあります。 命が奪われることもあるし、一方で、なくてはならない存在でもあります。 冬の厳しい岩手出身の、宮沢賢治さんだからこその物語なのだと思います。
投稿日:2014/06/25
なんとも透明感をもった雪童子。 美しいの一言に尽きます。 こんなに絵本が透き通っているように感じたのは初めてです。 賢治の研ぎ澄まされた文にぴったりです。 美しい文章と美しい絵が見事に溶け合って、雪婆んごの恐ろしささえベールをまとい、この完成された世界の寒さを感じるよりも、読後は美しさで心洗われた充足感に満たされます。 どちらかというと大人向きの絵本かなと思いました。
投稿日:2010/11/12
雪のない地方で生まれ、今も雪を見るのは年に1〜2度という都会に住んでいる私にとって、東北の冬はまったく未知の世界でした。 吹雪の底知れぬ威力、子供の命を奪うほどの怖さが、しかし美しく描かれています。絵がとても美しい色で描かれていて、冷たい印象が深く残ります。自然に対する畏怖が感じられる作品です。 息子にも、このような作品が味わえるようになった頃に読ませたいと思いました。
投稿日:2010/10/30
冬の山は、幻想的です。吹雪にあうと、本当に雪童子や雪婆んごの仕業じゃないかと思ってしまうほどです。 まだまだ冷たい早春のお話に、薄い氷色の絵がとてもきれいでした。 星に命令をして、花を咲かせるなんてすてきです。 「桔梗色の天球には、いちめんの星座がまたたきました」という文章も賢治らしいなと思います。 現実には無理だけど、こんな星空の下で、雪のふとんをかぶって眠ってみたいなと思いました。
投稿日:2010/10/22
※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。
はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / おつきさまこんばんは / きんぎょがにげた / いないいないばあ / もこ もこもこ / ねないこ だれだ / うずらちゃんのかくれんぼ / だるまさんが
ぐりとぐら / はらぺこあおむし / バムとケロ / こびとづかん / はじめてのおつかい / そらまめくん / 谷川俊太郎 / ちいさなちいさな王様 / いないいないばあ / いやいやえん / スイミー / 飛び出す絵本
【簡単応募】全員無料!プレゼントキャンペーン
参加特典もらえる!親子教室・幼児教室1レッスン無料!
2000万人の絵本サイト
「絵本読み放題」「学習まんが読み放題」「なぞなぞ読み放題」「毎日おはなし365」「読みもの読み放題」「絵本ムービー」は、スマホ・タブレットでご利用いただけます。 詳細はこちら
詳細検索