脇田和さんの美術館に行くのが好きでした。
展示されている絵も、そのタイトルも、詩みたいでとても素敵で。
美術館のパンフレットには室内楽を聴いているような気分になる
というようなことが書かれていたように思います。
脇田さんは軽やかで遊び心がきっとあった人なのだろうな。
そんな脇田さんの絵を手元に置きたくとも、なかなかそういうわけ
にはいきません。
だけど、この絵本を持っていれば、脇田さんの絵を持っているのと
同じこと(ではないですかね?)。ちょっとしあわせです。
地味なお話で、色合いもロシアっぽくしたのか地味だし、なにより
おだんごぱんが私にはみんなが食べたい食べたいと思うほど、おい
しそうには全く見えないのですが、ああ、脇田さんの絵なのだわあ
と満足なのです。
娘は1歳台の頃はおだんごぱんと言えず「おだんぼかん」と言って
喜んでいました。今やすっかりきちんと言えるようになりつまらな
いです(笑)。