「なあ、おかん。きょのばんごはんなんや?」
「はあ?いま、ひる、たべたばっかりやろ?なんでばんごはん、かんがえなあかんねん。」
「なあおかん」
と、おかあさんに話しかける男の子。うるさそうにしながらも、とりあえずは返事をし、がつんとしたひと言をぶつける大阪のおかあさんが、面白おかしく描かれています。
「おかあさん、おかあさん…」
と、声をかけてくれる時期を大事にして、きちんと向き合っていれば、きっとその家族は平和だと思います。
母子のやりとりを楽しく表現しながらも、大事なことをそっと教えてくれているような気がしました。
どんな返事が返ってきても、やっぱり、
「おかん」
ぜったい、ききたいことがあるんですね。
関西弁ならではのやりとりに、思わずにんやりでした。